• "火災等災害発生"(/)
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  1. 上市町議会 2014-09-01
    平成26年9月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(勝戸 謙君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(勝戸 謙君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第76号から議案第98号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(勝戸 謙君) 日程第1 議案第76号 平成26年度上市町一般会計補正予算(第2号)から議案第98号 平成25年度上市町病院事業会計決算認定の件までの23件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(勝戸 謙君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 5 ◯議長(勝戸 謙君) 1番 成川友仁君。              〔1番 成川友仁君 登壇〕
    6 ◯1番(成川友仁君) 皆様、おはようございます。  本日は9名の議員による町政一般に関する質問が予定されております。今回、私、1番手を務めさせていただく成川です。よろしくお願いいたします。  それでは、通告により、2件の質問をいたします。  1つ目のご質問は、立山黒部ジオパークに対する基本方針と教育への活用について、企画課・渡辺課長及び教育委員会米沢事務局長にお伺いいたします。  去る8月28日、富山県東部の9つの市町村にまたがる地域がジオパークとして、和歌山県の南紀熊野地域及び熊本県の天草地域とともに、日本ジオパークの認定を受けました。  ジオパークは、日本語にすると「地球の公園」あるいは「大地の公園」となりまして、地球科学的に見て重要な自然の遺産を含む地域を公園に見立てるものです。これは、自然そのものというよりも、保全と活用を通じた地域の持続的な発展を求めるため、人々のかかわりが不可欠です。その地域に育まれた歴史・文化・伝統との密接なつながりが、ジオパークとして充実するかどうかの鍵になります。  さて、ジオパークは国際的な取り組みでして、お隣新潟県の糸魚川のように世界ジオパークとして認定され諸活動を行う地域もあり、富山の今後の可能性に期待が膨らみます。  その一方で、ジオパーク推進協議会の発足から認定に至るまでの期間が短かったこともあり、現状に対して若干の懸念がございます。  1つは、立山黒部ジオパークを構成する市町村によって温度差があるのではという点です。例えば上市町は、黒部峡谷や立山の称名滝のような圧倒的な規模と迫力を持つ地形には乏しいようです。剱岳の氷河の発見はうれしいニュースですが、これはもっぱら遠くから眺める存在であって、アルペンルートのような公共交通が発達していない状況では、観光客の増加をもくろむ地域振興は困難です。  また、ジオパークに関与する人物には、有識者や企業関係者など、どちらかというとおじさんが多く、女性や子どもを含めた老若男女のかかわりが弱いのではと拝見します。なるほど恐竜の化石のような典型的なジオパーク資源に熱中するのは大抵男の子ですし、地球科学の専門家も男性が多いようです。  とはいえ、「母なる大地」という言葉もありますように、多様な人々や物事がかかわるのが本来の姿であると考えます。地域の歴史・文化を重視するジオパークのあり方においてはなおさらです。ジオパークを継続するための4年に1度の審査では、教育や学習に関する活動も評価されますので、青少年への働きかけは不可欠です。  このような状況を踏まえた上で、ジオパーク認定に対する上市町の基本的な方針について、企画課長にお伺いするとともに、青少年教育や生涯学習にジオパークを生かす取り組みの可能性について、教育委員会事務局長にお伺いいたします。  私自身の考えを申し上げますと、まず基本方針については、上市町が持つ特徴や地域の資源を十二分に生かすことです。  ジオパークの観点から、ご当地上市の弱みを見ると、先ほど申し上げましたように、それ1つで足りる資源が乏しいことです。また、交通の便という点で、条件不利な点は否めません。剱岳に登るには相応の体力と技術を要します。加賀藩の鉱山として歴史的にも価値ある下田の金山という産業遺産もありますけど、これは、人里離れた早月川の上流で、誰もが気軽に訪れる場所とは言いかねます。  一方で、強みとしては、良質な資源が折り重なるように存在することです。ご承知のとおり、名水百選の穴の谷の霊水があり、森林セラピー基地としての山里があり、さらにはアニメーション映画の舞台となる土地の物語があります。  これら粒ぞろいの資源を結ぶ方法はさまざまですが、ここで上市の伝統産業である薬がヒントになるかと思います。  伝統的な東洋医学といえば、5つの行、これは数字の「五」に行列の「行」と書く「五行思想」と呼ばれる考えが根底にあります。五行は、例えば火星や土星といった星、惑星の名前であるとか、月火水木金土の曜日の名前にもなっていますけれども、これは要するに、水や土などの5つの要素で世界が成り立っているという思想や世界観です。  これを上市の資源に当てはめるなら、例えば下田の金山は、鉱山の跡地、すなわちこれは金物であるとか金属の象徴であります。また、水の象徴は、もちろん名水百選の穴の谷。また、木といえば、眼目のトガ並木があります。さらに、火の伝統文化といえば、お盆の迎え火として知られるショウライコややぐら焼きがあります。最後に、土はさしずめ里芋など、これは上市の土の恵みといったところでしょう。これだけの要素が一つの町にまとまっている例は、立山黒部ジオパークを構成する市町村を見渡しても、珍しいようです。  さらには、里芋焼酎の我酔楽やメグスリノキアイスクリームのように、木や土の恵みを加工食品とする取り組みが注目されます。また、昨今、木材からアロマオイルを抽出する技術も模索されております。上市町商工会女性部の取り組みや特産品加工グループ「メデルケ」の取り組みは、女性や若者が活躍する機会となっています。地場の食材を生かした薬膳料理は、先ほど申し上げました五行思想にもかないます。  このような加工食品や薬膳料理は体験することが容易ですが、剱岳の氷河や下田の金山のように、直接の体験が難しい資源については、ひと工夫必要です。この点、観光客相手に写真を提供するといったやり方にとどまらず、これを地元における教育の素材や学習の題材として活用することを提案いたします。  私は、今年の1月、新潟県糸魚川市を訪れました。糸魚川は世界ジオパークに認定されている日本でも数少ない地域です。糸魚川の市街地及び親不知寄りの青海地区を回りました。そこでは、糸魚川のフォッサマグナミュージアムという博物館も大変立派でしたけれども、私が感心しましたのは、図書館のような文教施設との連携です。「ジオサイト」と呼ばれるジオパークの拠点について、わかりやすくまとめた小冊子なりリーフレットなりを用意し、これを博物館で販売等するほか、図書館にもコーナーを設けて市民に親しまれるよう図っております。  上市町においても、ジオパークの認定を契機として、このようなジオサイトを紹介する資料の整備を進めつつ、ほかの市町村の小中学生の見学の受け入れであるとか合同学習会の開催といった、9つの市町村の教育機関を巻き込んだ取り組みを進めてはいかがでしょうか。  ここでひとつ、下田の金山については教材となる制作物が既に存在するので、ご指摘いたします。  上市町の新町制60周年を記念して昨年行われた「上市まち博」において、上市町に伝わる昔話の紙芝居が演じられました。この紙芝居は、伝承紙芝居として上市図書館に所蔵されておりまして、例えば市姫神社や下田の金山の言い伝えに基づいた作品が存在します。  以上、事例紹介を交えて私見、私なりの考えを申し上げました。ジオパークに対する上市町の基本方針と青少年教育等への活用可能性についてお伺いします。  1つ目の質問は以上です。  それでは、もう1つの質問に参ります。  2つ目の質問は、観光振興等に役立つ自転車の利用の促進について、産業課・竹田課長にお伺いいたします。  自転車は日常の買い物や中学生や高校生の通学など比較的近隣、近場の移動手段として用いられる乗り物ですが、近ごろ、鉄道の車輌に自転車をそのまま持ち込む「サイクルトレイン」と呼ばれるサービスを利用して、ちょっとした遠出にも活用されています。地元の富山地方鉄道では、以前から、土曜、日曜、祝日には、自転車を車内にそのまま持ち込むことができまして、週末には上市駅の改札を自転車が通る姿が見らます。  先般、電車と自転車で小さな旅をテーマに、「トランヴェロ」という商品名で、電鉄富山・上市間の乗車券、切符と上市町内の飲食その他の利用券とが組み合わされたクーポンの販売が開始されました。これは民間企業が実行委員会を組織して進める企画でありますが、上市町も店舗、お店や施設の紹介で協力を行っております。  自転車には、道路行政や駐輪場整備などの交通政策、あるいは二酸化炭素の削減などの環境対策、さらには利用者の健康の増進といったさまざまな論点がありますが、このトランヴェロクーポン販売では、上市の観光と商業振興が主な効果と考えられるので、今回はその観点で申し上げます。  さて、富山地方鉄道サイクルトレインは、事業者、つまり富山地鉄などが大々的に広告・宣伝しているものではなくて、利用者めいめいの判断で利用されておるようです。このたび上市地区を皮切りに一つの商品、クーポン販売のような形で企画が動き出したのは、歓迎するべき状況でしょう。その一方で、自転車の特性を踏まえた情報があまり提示されないなど、まだまだ荒削りな部分があり、町としても不備な点を整理して、側面から支援を行うことが望ましいと考えます。  まず、自転車が原則的に人力、すなわち人の力を用いて動く乗り物であることから、疲れやのどの渇きといった生理的な現象に配慮する必要があります。また、移動範囲が比較的狭い割には滞在時間が長く、自転車にはカーナビゲーションもついていないので、きめの細かい情報提供が求められます。  ここで参考になりますのは、同じく人力を用いる山登りや山歩きです。先月、『富山の百山』と題する書籍が刊行されまして、これは富山を代表する100の山について、登山に役立つ情報を取りまとめたものです。この本には、上市町の山も少なからず収録されております。  この書籍では、地図の上にルートが明示されていることはもちろん、コースタイムとして登りおりに要するおおよその時間が示されるとともに、休憩や宿泊ができる施設の情報や飲料水を確保できる水場、さらには危険箇所のような実用的な情報に加えて、おのおののルートならではの見所も紹介されています。  一方、自転車の動力も人、人力なので、例えば坂道の状況によって、移動にかかる時間や体の負担が大きく異なります。上市は市街地から山間部にかけて、上市川などの扇状地として緩やかな傾斜が、坂道が続く上、例えば眼目のお寺周辺のように起伏が激しい場所もありますので、地形の特徴を踏まえたルート情報が不可欠と思います。また、クーポンの対象となっている施設ではなくても、一般のコンビニエンスストアや自動販売機のように、食料や飲料の調達ができる箇所は助かります。また、都市公園として整備される小規模な広場は、駐車場がなくても自転車の休息には十分です。駅や公園の公衆便所、お手洗いがかりられる公民館などの公共施設の情報提供も有益です。目下スマートフォンで店舗を検索するアプリケーションがあったり、あるいは公共施設を一覧している地方自治体のウエブサイト、ホームページはありますけれども、自転車という切り口で連動はしていないようです。  ちなみに、私も以前は最寄り駅から電鉄富山まで自転車を積んでいって、例えば呉羽山のふもとをめぐったり、あるいは自宅から30分ほど自転車を走らせて滑川の浜まで赴いたり、しばしば積極的な自転車活用をいたしました。  自家用車で走りやすい幹線道路が自転車にも適しているとは限りません。どちらかというと、細くても最短距離をかせぐ道を行きます。また、上りおりを伴う跨線橋を避けるといった傾向もあります。こういった点で、自転車による移動の実態を踏まえたルートの提案が求められるわけです。  ちなみに、交通政策に関しては、古くからの市街地で道路が狭い、駐車場が限られるといった物理的な条件であるとか、街に学生さんが多い、あるいは会社が自転車通勤を勧めているといった社会的な背景、これらは行政が自転車交通に力を入れる要素になります。  例えば学園都市として知られる茨城県つくば市は、以前から交通政策の一環として自転車の利用を促進し、自転車マップの整備などを進めてきました。北陸では、富山市のコンパクトシティコミュニティサイクルである貸し自転車が有名ですし、近ごろは金沢市も市街地の安全な自転車利用に力を入れています。このような他都市の取り組みも参考になるでしょう。  以上、観光と商業振興の観点から、自転車の利用の支援が望ましいと考えますが、町当局としてはいかがお考えでしょうか。  2件目の質問は以上です。 7 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺企画課長。             〔企画課長 渡辺隆明君 登壇〕 8 ◯企画課長(渡辺隆明君) 上市町を含む9市町村をエリアとした立山黒部ジオパークにつきましては、先ほど日本ジオパークの加盟審査が行われ、立山黒部地域日本ジオパークとして認定されました。  上市町内での審査は、7月31日、大岩地区で行われ、国重要文化財の磨崖仏や千巌溪を観光ボランティアガイドの会の方々により紹介したほか、そうめんやメグスリノキアイスなどについて意見交換し、審査員から好評を得たところであります。  この活動に関する町の基本的方針ですが、新たに資源発掘や資源の紹介方法を変更するのではなく、大岩地区や眼目山立山寺、穴の谷や馬場島周辺など、ジオパークの一つとして広域的に宣伝していただく場と捉え、関係自治体で構成する支援自治体会議の一員として協力する方針でございます。  以上でございます。 9 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。            〔産業課長心得 竹田亮成君 登壇〕 10 ◯産業課長心得竹田亮成君) 議員ご質問の、観光振興等に資する自転車の利用促進についてお答えいたします。  北陸新幹線開業による経済効果を県内全域に波及させるためには、新幹線駅からの2次交通の整備が必要であり、本町では、富山駅から上市駅までの富山地方鉄道、上市駅から町内観光施設を結ぶタクシーの利便性を向上させることが重要でありますが、さらに交通手段を増やし、2次交通の充実を図ることが課題となっております。  このことから、町では、駅から比較的近い観光地・宿泊施設への移動や、街中散策などに利用できるレンタルサイクルの整備を検討しておりましたが、民間事業者から電車と自転車を活用して上市町内をめぐり、景色や食等を楽しむ旅「トランヴェロ」の企画提案があったため、この事業の後援や補助、町内の店舗等の紹介など、支援をしているところです。  近年、健康ブームやエコ活動等により自転車人口は増加しており、各地で自転車を活用した観光振興の取り組みが行われていますが、富山県では、国内外から富山県を訪れる方に、富山湾の美しい景色を楽しみながらサイクリングをしていただけるよう、富山湾岸サイクリングコースの整備を沿岸市町とともに行っています。  本町での自転車を活用した観光については、コースプラン等を模索している段階であり、議員ご指摘のとおり、レンタルサイクルのサービスやコースマップの整備、休憩場所や公衆便所等のきめ細やかな情報提供など、まだまだ環境が整っていない状況です。  つきましては、来年度に向け、レンタルサイクル運用方法等の検討を進め、トランヴェロでの事業実績等を参考としながら、関係課や観光事業者等へ協力を依頼し、自転車を利用しやすい環境整備に努め、県内外からの誘客につなげてまいりたいと考えております。 11 ◯議長(勝戸 謙君) 米沢教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 米沢 渉君 登壇〕 12 ◯教育委員会事務局長(米沢 渉君) 成川議員のご質問の、立山黒部ジオパークの教育への活用についてお答えいたします。  まずは青少年教育や生涯学習にジオパークを生かす取り組みの可能性についてでありますが、上市町は昭和63年、生涯学習都市宣言以来、公民館活動やふるさと町民学園などを通じて、町民の方が地域の中で地域について学ぶための場の提供、環境づくりを進めてきたところであります。  立山黒部ジオパークの認定により、「ジオパーク」という名称に一躍注目が集まっておりますが、認定となった県東部地域において取り上げられているような主要な観光スポットのみならず、私たちが暮らすこの富山平野や上市町の主要面積を占める山林などの生活環境をはじめ、地域ならではの伝統・文化についても、この地域独特の地形があってこそ成立し、受け継がれてきたものと認識しております。  ふるさと町民学園では、これまでに受講者に地域への理解を深めていただくようなジオパーク的な要素を含んだ、地域の自然環境や伝統・文化を学ぶ講座を開設しており、受講者の中にはふるさと町民学園での学びを生かして、地域の子どもたちの講師として活躍されている方もいらっしゃいます。  上市町には古来、山岳信仰など風土に根差した文化があり、大岩山日石寺の不動明王にしても、あれだけの巨岩があったからこそその場で彫られ、種の湶田にしても独特の地形なくして成立はしなかった農耕文化であります。  今後とも青少年を含め、町民の皆様が地域について知り、誇りを持ってそのことを語れる、このような社会教育のあり方を推進してまいりたいと考えております。  次に、学校教育への取り組みでありますが、従来町内6小学校が合同で行っております、上市町の自然や文化に直接触れ、「ふるさと上市」を学ぶ「ふるさと学習」において、成川議員が挙げておられる下田の金山やトガ並木、そして地層については片地や釈泉寺等を訪れ、授業の一環として活用しているところであります。  以上です。 13 ◯議長(勝戸 謙君) 成川友仁君。 14 ◯1番(成川友仁君) ご答弁、ありがとうございます。  ジオパークも自転車についても、今、模索を進めているという段階ということで、なかなか難しいご答弁だったかと思います。ありがとうございます。  まず、立山黒部ジオパークについてですけれども、この富山の例は、ご承知のとおり、一度に9つの市町村にまたがる地域が指定されてしまいまして、それで市町村間の連携とか協力というのは大変その課題であるなと思って、難しい点もあるかと思います。足並みをそろえようとすると、結局何もしないことになってしまいかねないので、何とか、ご答弁にもありましたように、既存の資源をうまく活用・PRに努めることができればと私も考えます。  それと、またちょっと気になる点というか、補足で申し上げますけれども、これまでジオパークを啓発・PRする目的で、何度かシンポジウムであるとかセミナーが開催されまして、私も参加する機会は若干あったんですけれども、どちらかというと、そういう催しでは、専門家の先生が小難しい話をされまして、現場のご案内はボランティアガイドさんなどにお任せという状況もあるかと思います。そういうシンポジウムなどでは、本当に一般の市民や町民の方にもわかりやすい話をして、むしろ先生方、専門知識を持った方はもっとジオパークの現場に来てご案内いただけるような形がいいんじゃないかなと思います。  ちょうど先週末に富山市のイベントで、さかなクンというタレントさんといいますか、大変魚に詳しい若者、青年、お兄さんなんですけれども、実は大学の先生の肩書きを持っておられますけれども、その富山市の催しでは、家族向け、子ども向けに大変ステージでわかりやすいお話をされていました。  理想的にはそういう方がジオパーク関連でも、皆さんのPRであるとか啓発のシンポジウムにかかわっているような環境ができればなと思ったりしております。その点で上市に、ちょうど紙芝居をつくったという実績があったりしますので、活用できないかなと考えたりしておりました次第です。  それと、2点目の自転車について、これも、どちらかというと来年度以降の取り組みということで期待する次第ですけれども、現在、一般の観光マップであるとか、先ほどの議会、3月議会でもご指摘しました商店街のそういう地図なりを絡めて、そういうものというのは、自転車を利用する方にも大変役に立つ情報が整理されると思いますので、そういうものとも組み合わせて自転車の利用促進を図っていただければと思います。  あと、課長からのご指摘にもありましたように、自転車というのは2次的な交通というのがキーワードになっていまして、来年は新幹線ができますけれども、まさに2次交通、新幹線をおりた後、レンタサイクルであるとかそういうものも活用して、どうやって地域を回っていただくかというのが鍵になると思いますので、ぜひとも自転車の活用を図っていただければと思います。  あと、今回の質問ではちょっとテーマではないんですけれども、日常交通の手段として自転車というのは、ご承知のとおり注目されておりますので、そういう点でもまたご提案がいずれできればと思います。  どうもありがとうございます。  以上で一般質問を終了いたします。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 15 ◯議長(勝戸 謙君) 5番 伊東俊治君。              〔5番 伊東俊治君 登壇〕 16 ◯5番(伊東俊治君) 最初に、うたげの始めは地元日本酒でということで、これは、秋田県大仙市で6月23日から「地元酒等乾杯推進条例」が施行されました。同条例は、祝いの席や飲食店などで地元の日本酒による乾杯を推進するもので、地場産品の消費拡大や市の観光振興を図るのが狙いです。  上市でも「白萩」という評判のよいお酒の誕生に、うれしく飲んでいます。もっともっと知ってもらって、酒米も地元産の素材を使われている。こだわっています。地元の人にもっと飲んでもらいたいと思います。  乾杯はビールがなかなか根強いが、幅広い世代に地元酒が注目されています。多くの人に親しんでもらえるチャンスです。日本酒とともに地元の食材にも注目が集まれば、地場産業も大いに盛り上がってまいります。地元品の売り上げもアップにつながっていくのではないでしょうか。乾杯は地元酒で提案いたします。  「乾杯」の後で本当に恐縮ですが、この夏、土砂災害で多くの犠牲者が出た広島をはじめ、台風や豪雨による各地の甚大な被害に、深くお見舞いを申し上げます。とともに、一日も早い復旧を心よりお祈りいたしております。  2番目の質問は、このことであります。異常気象時代の備えについて。  近年は、極端な気象により水災害が激化する傾向にありますが、上市でもなされていると思いますが、水の災害の対策を強化しなければなりません。  幾つかお聞きします。  先進的な取り組みとして、水災害で関心を集めているのが「タイムライン」と呼ばれる行動計画ですが、これは台風が近づく段階から、あらかじめ時間軸に沿って必要な対応を定めておくものですが、アメリカでハリケーン「サンディ」への対応では、ニューヨーク地下鉄がサンディ上陸1日前に乗客に知らせ、地下鉄の運行をとめた。地下鉄8駅に水没や浸水被害が生じたが、2日で一部区間の運行を再開させております。  災害対応の経験が少ないそのアメリカの知事に対して支援するため、政府が専門家を各州に事前に派遣していたこともあり、被害を最小限にとどめております。日本でも、取り組みは始まっております。  上市でのタイムラインの実施はどうか、お聞かせください。  和歌山県では、避難勧告のあり方として、市町村長が必要があると認めたときという抽象的な基準で担当者の発令のタイミングが決められておりますが、上市での発令の基準についてお聞かせください。  ゲリラ豪雨などによる浸水被害を減らすために、富山市が中心部の地下に整備する松川雨水貯留管の建設が進んでいます。私は見学する機会があり、地下でこんなトンネルができているとは。また、機械で掘られておりました。丸の内の市立図書館南側から西町まで地下で17メートル付近に雨水をためるための県内最大の地下ダムのトンネル工事です。  上市町においても、重点事業で、浸水被害への対処をより効果的に行うことができるよう、平成18年度に策定した上市町市街地浸水対策基本計画をもとに、雨水排水対策を進められておりますが、上市町の雨水排水対策についてお聞かせください。  次に、防災無線放送が聞こえないという声をよく耳にします。災害の残した教訓は大きいと思います。何より肝に銘じたいのは、日ごろからの準備。ふだんの心構えが大切です。  防災放送が聞こえるように。地域によって本当に違います。例に出せば、正印は1班から3班、8班の、横法音寺側ですけども、60名ぐらいの人たちには全く伝わらない。できる方法はないかご検討ください。  次に、ダムの堆砂についてお聞きします。  県管理ダムの底の土砂が建設時の想定より速いスピードでたまり続けているという記事を目にして、上市の2つのダムでどれだけ助かっているかわかりません。  県は、堆砂は上流をせきとめるダムの宿命、県民の暮らしを守るため計画的に土砂を除去すると言っておりますが、上市第1ダム・第2ダムの現状をお聞かせください。
     次に、生活困窮者自立支援制度についてお聞きします。  経済的に困窮する人の就労や暮らしの改善を手助けする厚生労働省のモデル事業が各地で進んでおります。モデル事業は、生活困窮者自立支援法が来年4月に施行される前に、支援のあり方や課題を検証されています。  生活保護受給世帯数は、今年3月時点で過去最多の160万2,163世帯となり、増え続けております。高齢者世帯が47%を占め、働ける可能性のある現役世代を含むその他の世帯は18%に達します。  生活保護を受給していなくても、失業や非正規雇用などの事情によって生活が困窮している人が多く、いずれ生活保護制度を利用せざるを得ない予備軍とも見られており、受給に至る前の早い段階から対策が必要です。  上市での生活困窮者自立支援制度について、お聞かせください。  また、新しいセーフティネットについて、また大事な相談窓口の設置について、お聞かせください。  よろしくお願いいたします。 17 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 18 ◯町長(伊東尚志君) ご質問にお答えをいたします。私から3点お答えをいたします。  まず、うたげの始めは地元日本酒でということについて、お答えを申し上げます。  地酒や清酒による乾杯を勧める「乾杯条例」の制定の動きが全国の自治体で広がっております。京都市議会が平成25年1月に「京都市清酒の普及の促進に関する条例」を施行したのが端緒となっておりまして、ビールやシャンパンではなく清酒による乾杯の習慣を広め、日本文化への理解を深めることを目的に構成されておりまして、罰則など義務的な拘束力はなく、業者による普及への主体的な取り組みや市民の協力を求めた内容の議員提案で制定された条例であります。  最近では、日本酒以外の焼酎やワインなどの乾杯条例も多く、地元ブランドのアピールと普及を図るため多様化しており、全国でおよそ50の自治体で乾杯条例が制定されております。  町内におきましては、堤谷地区の農事組合法人白萩による酒米「富の香」で醸造した純米酒「白萩」が注目されておりまして、町内外の酒店やコンビニエンスストアにおいて販売されておりますが、町では純米酒「白萩」をもっと多くの方々に味わっていただくことを目的に、純米酒「白萩」を味わう会をこれまでに3回開催し、参加者からは、飲みやすい、まろやかなどといった高い評価を受けております。  まず、やっぱり地元の人に知ってもらうということで催しておりますが、その評価を受けておりまして、またJAアルプスや商工会の皆さんによる焼酎やしょうがシロップなどもありまして、酒を飲む機会に地元のお酒を提供できるよう、町内はもちろんのこと、県内の飲食業や宿泊施設などにも呼びかけてまいりまして、より多くの皆さんに親しんでいただきたいと考えておりますが、当面は地酒でという条例については、考えておりません。  要するに、醸造業というか、そういう会社が町にありませんで、今、有澤さんがございますが、そういうこともございますし、もっと数が結構ありますと、そのようなことになるかと思いますけれども、今のところ、要するに、米の提供をさせていただいておるということでございまして、状況を見ながら、それよりも白萩がうまいんだということを私自身も先頭に立っていろいろなところへ推奨しているところでございまして、ぜひまた議員の皆さんも、言づてに白萩の評価を広めていただきたいということをお願い申し上げたいと思います。  続きまして、災害のことにつきまして、異常気象につきましてお答えを申し上げます。  まず、タイムラインの実施でございますが、これは台風等で災害が予測される段階からあらかじめ時間軸に沿って必要な行動をしておくもので、アメリカで始まったものと聞いております。  これは何もアメリカばかりではありませんで、どこの自治体もそういうものはあらかじめ時間を追ってわかることであれば、それなりに対処されてきておることでございまして、取り立てて物を申すものではないというふうに思っています。  要するに、早期の防災行動を起こすことから減災には非常に効果が発揮されるものでありますが、現在のゲリラ的なものに対してどうかということでありまして、台風の進路等予測が十分されるものについては、当然、内々で対処されている。これだけテレビ等で、メディア等で進路状況だとか台風の強さだとか心配することを言っておりますが、それなりに各自治体で十分対処しております。  しかし、アメリカのように、フィリピンのように、限度を超える920ヘクトパスカルのような強いものが来ると、私も経験しておりませんから、備えをしても、いかがかなという話がありますが、いずれにいたしましても、私ところで一番強いのは980ぐらいだと思います。そして、上陸してきますと、落としてくるということでありまして、このことについては、今まで十分対処してある。しかし、対処の及ばないところにつきましては、例えば伊勢湾台風だとかあんなようなことになりまして、ちょうど満潮の時期と重なったときについては、大変えらい目に遭っておるということだというふうに思っています。  いずれにいたしましても、今一番問題なのは、これは後でも申し上げますが、避難勧告の基準もございますけれども、避難勧告を出しても、日本全国で大体、議員さんね、4%か5%ですよ。勧告の段階で避難をしておられるのはですね。みんな、まさかということで、そこまでいかんだろうということで、何といいますか、予測外のことが起きて大きな事態になっておる。こういう時代でありまして、そのときに、よく聞こえなかった。避難あれが聞こえなかったと、いろんな話がありますが、雨のことについては、テレビでちゃんと言っておりますし、それから、そのようになるということは、夜中ということになりますと、避難勧告を出しても、実は意味ないんですね。夜中に避難勧告を出して、そんな状況になっていますと、よっぽどのことがない限り、安全な道を渡っていけるというような状況でない。ですから、広島のような事件になったというふうに思っていますが。  一番大事なことは、情報を聞いて、明るいうちに、えらいことにならないうちに逃げるということができるかどうかということが、今、要するに町村会でもこの問題に一番、何といいますか、最後は町村長の責任だということでありますから、首長連中が一番苦悩しておるところであります。  いつの段階で出すか、段階の問題だというふうに思っています。そんなことでありまして、夜中に出しても、ほとんど、かえって危ない。こういう実例を踏まえまして、出すのは非常に難しいということでありますから、私の町で、後でまた話をしますが、とにかく危険箇所というのは、山手の土砂崩れだとか土砂災害を予測するというところにつきましてはマップを送っておりますので、その件に関するところについては、事前に、明るいうちに公民館へ避難しておいてほしいということを申し上げております。そして、もう1つは、ワンカップをうちの前に置いて、ワンカップに水が半分入ったら逃げてほしいということを要請しております。  いずれにしても、要するに地区地区で雨の降り方が違いますし、非常に難しい段階で、一律に避難勧告が出せるというような状況でないということを踏まえていただいて、ぜひ皆さんに、この機会にお願いしたいのは、危ないと思ったら、情報を待っておるんじゃなしに、逃げるということです。それから、雨が大きかったり何だりすれば、どんな物を持ってきても聞こえません。先ほどの正印の話につきましては、早速調べますが、平常状態でということでありますが、いざというときになれば、ほとんどやっぱり聞こえないというのは、何を持ってきても聞こえないというのは現実だというふうに思っておりますので、そこら辺のところを踏まえて、これは危ないと思ったら逃げるにしくはないとお願いをいたしたいと、こう思っております。  おかげさまで、町の危険箇所につきましては、マップを広げて常に眺めておりますが、概ね皆さんに理解いただいているようなふうでありまして、そんなこともあって、えらいこともありませんが、しかし、いつ何時何があるかということはわかりませんので、十分はかってまいりたいと、このように思っております。  私どもで住民に対してどのようにして避難勧告を出すべきかについての具体的な判断基準についてでありますが、これを取りまとめた「避難勧告等の判断・伝達マニュアル」を平成22年の3月に策定しておりまして、緊急時にはこのマニュアルに従いまして、関係機関から情報収集した気象情報等をもとに判断し、町長が発令することとなっております。  これはこうでありますけれども、これを一遍も出したことはありませんから、またそんなことに、幸いなことに遭っておりませんのでわかりませんが、現実、いざとなったら大変だというふうに思っています。  ただ、要するに、そういう警報が発令されたときには、総務課、建設課、所管のみんなが必ず駆けつけて、全体を把握しながら私に情報を入れることになっていますし、また適宜町内の皆さんに情報を入れることになっておるということであります。  いずれにいたしましても、自主防災会の皆さんとも、この件を十分配慮しながら、いつ我が身であることかわからないという、こういう時代だということを十分認識して、みんな危機感を持って臨みたいと、こう考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  後のことにつきましては、担当課長から説明をさせますので、よろしくお願いします。 19 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺総務課長。             〔総務課長 渡辺隆明君 登壇〕 20 ◯総務課長(渡辺隆明君) 防災行政無線についてでございますが、地域によっては、聞き取りづらいところもあるかと思われます。また、強風や雨などの気象条件及び高い建物や住宅の高気密化など周辺環境によりアナウンスが聞き取りにくいということもあると思われますが、緊急時には、防災行政無線だけでなく、ケーブルテレビ、ホームページ、緊急メール、あるいはエリアメール等、ありとあらゆる情報伝達手段を利用して住民の皆様に情報を伝達したいと考えております。 21 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 22 ◯福祉課長(宮崎純始君) 伊東議員お尋ねの、生活困窮者自立支援制度のご質問にお答えいたします。  生活困窮者自立支援法は、さまざまな理由により生活に困窮している方を対象に、その方の状態に応じた相談支援や就労支援等を継続的に実施することで自立を促進することを目的に、平成27年4月施行を予定されているものであります。  富山県では、今年度、国よりモデル事業の採択を受け、朝日町、入善町、黒部市、魚津市、滑川市、上市町、立山町、舟橋村の区域において現在取り組んでいるところでございまして、事業の実施主体は福祉事務所を設置する自治体であり、今年度のモデル事業につきましては、富山県より富山県社会福祉協議会が委託を受け、魚津総合庁舎内に富山県東部生活自立支援センターが設置されて、7月1日より事業開始となっております。  事業の内容でございますが、相談支援員や就労支援員等の専門職員が配置され、自立相談支援事業や就労準備支援事業などを展開しており、管内市町村においても巡回相談も実施しております。  本制度は、生活保護を受給せざるを得ない状況となる前に的確な支援を行うことによって生活再建を図ることを目的に新たに設けられた制度で、これまで、いわゆる第2のセーフティネットと呼ばれる生活福祉資金貸付事業や住宅支援給付事業等の対象となっていた方々に対し、より包括的・継続的な相談支援を実施するとともに、地域の社会資源を活用した実効性のある支援施策として期待されているところであります。  相談窓口につきましては、原則、第1・第3火曜日の午後、上市町保健福祉総合センター1階で生活・就労相談窓口を設置いたしております。8月号の広報でもお示ししましたが、広報やチラシ等で周知を図っているところでございます。  相談者の中には、債務の問題や病気や介護、引きこもりにより働くことができないなど、幾つもの問題を抱えておられる困難ケースが少なくありません。  町としましては、これらの方々の早期把握に努め、東部生活自立支援センターにつなぐのみならず、中部厚生センター、町社協等の関係機関と連携し、適切な支援の充実を図っていきたいと考えております。  以上です。 23 ◯議長(勝戸 謙君) 中村建設課長。             〔建設課長 中村政一君 登壇〕 24 ◯建設課長(中村政一君) 議員ご質問の、上市町の雨水排水対策についてお答えをいたします。  議員のご質問にもございましたが、上市町市街地浸水対策基本計画は、県内で初めての雨水流出解析モデルを導入いたしまして、浸水シミュレーションによる効率的な浸水対策の検討を行い、既存水路の拡幅やバイパス水路の新設を主体とした計画となっております。これは、以前から着実に整備してまいりました中央雨水幹線、西部雨水幹線、若杉雨水幹線などの幹線網が下流域から市街地周辺部まで到達しており、今回の市街地浸水対策基本計画が樹立できた大きな要因と考えております。  現在の雨水対策工事の概要を説明いたしますと、横法音寺地内において中央第2雨水幹線を構築しており、若杉新地内から中部厚生センター横を通過し、町道法音寺横越線の交差点(駅前通り)まで布設が完了しております。  今後、さらに当交差点から、町道鍵町法音寺線の交差点までの工事を予定しております。これにより、上流域での流域の変更や中央雨水幹線への余水吐きを施すことにより、下流域の浸水を軽減する効果が得られるものと考えております。  しかしながら、これらのハード対策は膨大な時間と費用がかかるため、ソフト対策として、平成21年度には、市街地の浸水区域を明記した上市町内水ハザードマップを関係町内に全戸配布し、住民への浸水被害に対する周知を行っております。  なお、施設整備やハザードマップを含めた対象降雨は、設計基準により時間雨量57ミリを想定した計画となっており、昨今の100ミリを超えるようなゲリラ豪雨などの超過降雨の対応は非常に難しいものと考えております。  今後、一歩ずつではございますが、着実に市街地の浸水対策を進めたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。  続きまして、ダムの堆砂、2つのダムの現状についてお答えをいたします。  上市川のダムを管理しております富山県土木部に現状をお聞きしたところ、平成25年度末現在での堆砂率は、上市川ダムが89.0%、上市川第2ダムが59.9%とのことであります。  上市川ダムにおいては高い数値となっておりますが、昭和44年の災害で大量の土砂が流入したことが要因であり、昭和61年には、上流に新たに上市川第2ダムが建設されたことにより、その後の土砂の堆積は抑えられている状況でございます。  毎年継続的に貯水池の測量を実施し、土砂堆積量の推移を把握しておりますが、現在のところ、両方のダムでは堆砂による洪水調整や利水補給の機能に影響は出ておりません。  ダムの機能を確保する観点から、ダム貯水池内の堆積土砂対策は大変重要と考えており、今後とも、堆砂の進行状況を注視しながら貯水池内に堆積した土砂の除去をするなど適切な管理に努めたいとのことでございます。  ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 25 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東俊治君。 26 ◯5番(伊東俊治君) ご丁寧な答弁、ありがとうございました。  初めに、日本酒で乾杯ということですが、実は、滑川、中新川の議員との交流のときに、酒井議員からいただいた白萩が、本当にあっという間になくなりました。「私にくれ、私にくれ」ということで。それと、まず何よりも、剱岳のあのマーク、「白萩」と書いてあるそのところに剱岳があるというのは、これは上市にとってすごい宣伝になるなということで、すごく喜ばれました。若い世代を中心とした日本酒離れというのは本当に大変ですけども、何とかこの白萩を勧めていきたいと思います。  次に、異常気象ですが、日本中、富山県はあまりありませんでしたが、本当に大変な、怖い状況でした。山形県の最上川流域で国土交通省を中心としてタイムラインでほとんど何も、被害者がなかったという、そういうこともありますので、どうかこれも、やっぱり勉強していかなきゃいけないなというふうに思います。魚津でもバックビルディング現象という下降気流と上昇気流のああいうことですごい被害がありましたが、そういうことも、上市にとってもしっかりと見ていきたいと思います。  それと、避難勧告のあり方ですが、きのうテレビのニュースで、福井県の鯖江市で、インターネットで知らせると。特に、若い人がIT技術に対してすごくたけているところがあるから、その若い人を利用して、何か、おとといは鯖江市で大きな防災訓練があったらしいんですが、そのときにそういう若い人を巻き込むということも言っておりました。それから、防災リーダーは、うちにおる人であれば、例えば川の水の流れを毎日チェックするとか、川の水量をチェックするだけの、そういう防災も頭に置いておくということもありました。これ以上になればどうするということもありましたので、しっかりとまた、私たちもできることはやっていきたいと思います。  それから、雨水貯留工ですが、本当に行ってみてびっくりしました。富山市の城の下にああいう物ができているということは本当に知りませんでしたし、それからまた、上市でも産業厚生委員会の視察のときに、若杉新のほうの踏切の近くで、ここにすごい物があるということをお聞きしまして、その後、工事が着々と進んでいる姿を見て、万一の備えをやっぱりきちっとしておかなきゃならんということを感じました。  特に思いますのは、眼目の橋が流れたときのあの水の量の大きさというのは、「ダムが動くがでないか」と言われるくらいに、私もそこにいまして、あっという間にゆっくりと流れていったあの橋、そして水が減っていったあの状況は、本当に今でも忘れられません。何としても、ダムも機能するように、またよろしくお願いいたします。  それと、この災害で思うのは、高齢者や障害者の世帯が避難誘導のルートなどをよく知る、そういう住民のネットワークで進めていきたいと思います。先ほども町長が言われましたが、今出るべきか、避難するべきか、うちの安全なところにいるべきか。そういうことも、やっぱりそういう訓練みたいものをしっかりやっていくことが必要だと思います。そして、上市には、今までありませんが、いつか必ずそんな状況に置かれるという思いで、最高の対応ができる心構えと知識をやっぱり町民に訴えるべきだと本当に思います。  最後に、生活困窮者ですけども、モデル事業として、滋賀県の野洲市で34の課・センターで委員会が構成されて、そういう相談の場所を設けた。そして、市民生活相談課に相談機能を集約したことによって、給食費などの滞納情報を糸口に、個人情報に十分配慮しながら困窮状態を確認して、問題解決策が見つかったと。  今、年金もかけていない無年金という人が本当に多く私の周りにおられます。その困窮者の中で一番困るのは、子どもの生活困窮。これは大変なことになると思います。日光で「ひだまり」という、そういう子どもたちの居場所をつくっておられますが、家庭で安心して過ごせる場所がない。そういうさまざまな事情から過去に料金滞納で水道がとめられて、トイレも使うことを知らないという子どもがいたと。また、ご飯とみそ汁が並ぶ食卓を知らないという、そういう子どももいる。お風呂に入っても、清潔な衣類に着がえるという習慣もない。こういう子どもたちがいるということを、本当にこういう子どもたちが、そういう生活をちゃんとできないような子どもになってしまうし、将来その人たちも家庭を持てば、そういう生活ができるように、きちっとやっぱり生活困窮者のそういう自立支援というのは、本当に大事になってくると思います。  今また人口減少で自治体の消滅が言われている中で、そういう中間の人たちがいない、働く、また支える側の人がいないということは、本当に残念に思います。インフラに、そういうところにもつながってくると思いますので、どうか相談をきちっと受けて、また生かせるように、私たちもいろいろ相談に乗ってあげるようにしていきたいと思います。またひとつよろしくお願いいたします。  質問をこれで終わります。  ありがとうございました。 27 ◯議長(勝戸 謙君) ここで10分間休憩いたします。                               (午前11時09分)         ────────────────────────                               (午前11時20分) 28 ◯議長(勝戸 謙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 29 ◯議長(勝戸 謙君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 30 ◯11番(酒井恒雄君) 皆さん、お疲れさまでございます。  今回の質問に対しては、防災については3人ほどおいでになるということからして、私も防災をやらせていただきます。  それでは、通告に従いまして2点の質問をさせていただきますけども、最初に防災及び関連の諸件について質問させていただきます。  さきの広島市での土砂災害により甚大な被害が発生し多くの方々が亡くなられ、また集中的豪雨により富山県内では魚津市等を含め4市で142棟浸水被害が発生する等、当町においても若杉で2件の床下浸水のご報告を受け、あわせて被災されました皆様方には衷心よりお見舞い申し上げる次第でございます。  災害を発生させる要因として、雨の降り方が以前と異なっており、1時間に100ミリを超すなど過去にはほとんどなかった雨量が各地で観測されており、土地開発も関連しており、このような事態からしても、気象庁が1年前新設した特別警報には「経験したことのない」や、「50年に一度」などの文言や、体験したことのない災害や50年に一度の災害が1年間に何回も起きており、被災地のお年寄りも異口同音に、何十年も住んでいてこんなことは初めてとよく聞きますが、そこでお尋ねいたしますが、土砂災害の警戒区域及び特別警戒区域が当町では何カ所把握、確認されているか。  また、用水管理についてでありますが、大雨警報が発令されれば、上市川沿岸土地改良区が県の企業局と連携を図り遠隔操作で用水の水門を閉鎖され、また合口用水にも役員が出向き既存の水門を閉じ上市川へ放流していただいております。雨水対策として大道用水取水口ほか7カ所、地域の事情により、消防署のもとで水門管理を実施なされております。  このような水門管理がされておりますが、昨今のゲリラ豪雨により、住宅が形成されましたセントラルタウン、そしてまた役場駐車場からの雨水が水路に流れ込み某歯科医院や西側山岳博物館等に水が流れ込みます。この環境を阻止する対策として、クランクになっている箇所の線形修正ができないか。  いずれにしましても、北アルプス文化センターからの雨水が排水口から勢いよく3カ所ぐらいから排水され流れている水の量も含め調整するセギ板の取り扱いに危険性があり、合口用水に属さない地域に限り、水門設置の補助金が出せないか。そしてまた、地域によっては水路管理者がはっきりされていなく、沿岸土地改良区や地域に働きかけ、全町の水路管理者を総確認する必要があると思いますが、お聞きいたします。  また、当町では、県下に先駆けて、防災マップ洪水編・土砂災害編、ゆれやすさマップ、全戸配布しておりますが、見直しがないか。そしてまた、ハザードマップが町民にどれぐらい活用・周知なされているのか。自主防災会にも促すことも考えていただき、今後町として、校区ごとに危険度を理解、対応、知っていただくためにも、ナイトスクールを考えられないか。また、9月1日は「防災の日」、啓発運動として役場正面に懸垂幕を飾られないか。そして、南海トラフ地震が取り沙汰されており、もし起きた場合、静岡県の企業で生産されているトイレットペーパーが国内40%を占め、いつ起きる災害のためにも、防災倉庫に確保されないか。そして、防災倉庫に備蓄されている長期保存食アルファ米を、災害を想定し、食の大切さを学校給食で体験させることも必要であり、ストック期間を決め、公共施設等ローリングストックとして使用されてはいかがでしょうか。  次に、火災について伺います。  先般、当町では火災の発生があったことを報道機関から知った。各方面から問い合わせがあり、本来ですと火災を知らせるサイレンが伝達されますが、不幸にして署の職員がこの日勤務体系が6人態勢で、馬場島で登山者がけがをされ3人が出向き、さらに2人の要請あり、不運にも火災の通報あり、残り1人が火災現場に。サイレン吹鳴装置のボタンを押せなかった。  このような観点から、今後出動で重なることが想定されることからして、署が無人になったとき、セキュリティー、対応はどう守られているか。そしてまた、防犯カメラのみならず、警備保障との通信網を考えられてはどうか。そして、現在1名欠員になっておりますが、職員の負担をカバーするためにも、町内または近隣の市町村にOB等に働きかけ、夜間だけでも勤務者確保をできないものか。  そしてまた、火災のサイレンの件で伺いますが、東部消防組合では、魚津市は全市鳴らさない、滑川市、上市町は独自で鳴らせますが、また本部より遠隔操作で鳴らすことができますが、できれば、東部消防組合が、各市町村が統一されれば一番よいと思いますが、私の思いといたしましては、本部、署の職員も絶対数が足りなく、上市のみを考え、サイレンを全町に鳴らすことをやめ、各校区で火災が発生したとき、本部から緊急メールが入るので、各分団員が屯所に来るのがいち早く、団員が分団のサイレン吹鳴装置のボタンを押せば済むことではないか。  ちなみに、火災が発生したときに、校区だけサイレンを鳴らす方策をとれないか。そしてまた、署のことですが、消防車両、救急車には富山県東部消防組合消防本部と表示されておりますが、私の署の正面には、上市町消防庁舎、また入り口のプレートには上市消防署になっておりますが、名称が3とおりからなり、できれば富山県東部消防上市分庁署等に改正できないか、お聞きいたします。  次に、デジタル防災行政無線についてお聞きいたします。  7月27日に南加積・山加積合同訓練を雨の中、役場参加通報調べ428名が参加して、小学校グラウンドで実施いたしました。訓練内容は避難誘導、通報、消火訓練、また役場、県の防災士会、署の職員、分団の皆さん方のご支援、ご協力をいただき、大変意義深い訓練を終えました。  デジタル防災行政無線を使っての通報訓練を実践いたしましたが、無線を使っての訓練は町全体でどれぐらい活用されているのか。また、行政無線は平成20年4月に運用開始され74の子局が整備されましたが、アンサーバック機能付屋外拡声子局開閉ボックスの鍵は誰に渡されているのか。区長さん、防災役員さんが交代されると引き継ぎがうまくなされていなく、役場台帳を検証されてはどうか。また、子局を使っての役場との通報は、各校区に何力所整備されているのか。この子局で役場に通報できることを促すために、開閉ボックスにシール等を張り明確化されればどうかお聞きいたします。  最後の質問でございますが、男性不妊治療の助成創設を考えられないか。
     ちなみに、県下では、富山市は来年度から創設する意向を示しておいでになっておりますが、少子化対策の一助として、当町が県下で先駆けて女性の不妊治療費を創設されましたが、新制度を創設していただき、男性の不妊治療への理解、意識を高めて治療を促し、少子化対策になればと。国の地域少子化対策強化交付金もあると聞いておりますので、国、県に働きかければどうか。  以上でございますけれども、私の総務教育委員会の所管でありますことを皆さん方にお許しいただきまして、この災害の多い月でございますので、ひとつお許しをいただきたいと思っております。  以上で私の質問を終わらせていただきます。  よろしくお願いします。 31 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺総務課長。             〔総務課長 渡辺隆明君 登壇〕 32 ◯総務課長(渡辺隆明君) まず初めに、「防災の日」の啓発活動として役場正面に懸垂幕を飾れないかというご質問ですが、毎年9月1日を「防災の日」として定められております。その前後1週間を防災週間とし、防災意識向上を目的とした訓練やさまざまな行事が各地で行われています。  ご質問の懸垂幕の掲示については、町報やホームページで防災意識の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、今のところ考えておりません。  次に、トイレットペーパーの備蓄と長期保存食を学校給食に生かせないかというご質問でございますが、当町の備蓄品は食料品、簡易トイレ、毛布等順次取りそろえていっております。ご指摘のトイレットペーパーにつきましても、東日本大震災時には全国的に不足したことから、備蓄品として必要だと考えております。今後、取りそろえていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  また、備蓄品の一つであります長期保存食でございますが、毎年約800食を購入しており、消費期限が切れる物も出てまいりますが、地区の防災訓練で参加者などに配布するなどして消費させていただいており、学校給食の利用については、今のところ考えておりません。  次に、デジタル防災行政無線74子局の鍵は誰が管理されているかというご質問でございますが、平成20年6月に屋外拡声子局の拡声装置を使用するための鍵及び使用説明書を設置してある町内の区長または管理者に配付し、適正に管理されるようお願いしているところでございます。  ご指摘の引き継ぎがうまくいっていないということでございますが、区長連絡協議会または自主防災会連絡協議会を通じ確認し、適正管理について周知してまいりたいと考えております。  次に、アンサーバック機能付屋外拡声子局は何カ所整備されているのか、またこの子局を明確化してはどうかというご質問ですが、町全体で12カ所整備しております。ご指摘の、同機能がついた子局に、シール等で明確化していきたいと考えております。  以上です。 33 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 34 ◯福祉課長(宮崎純始君) 酒井議員の、男性不妊治療費の助成の創設ということで、ご質問をいただいております。  本町の不妊治療費の助成は、不妊治療を受けているご夫妻を対象としているものでありまして、県の助成対象外となる保険診療による治療や保険診療外の治療を助成対象とするなど、経済的負担を軽減する、そういった制度となっております。  男性の不妊治療費の助成についてご相談があった場合は、町の助成制度の対象となる趣旨をご説明させていただいております。  不妊治療は、女性側の原因、男性側の原因としてではなく、ご夫妻一緒に考えて取り組んでいただくことが大切であると。そのため、町のホームページや広報誌等で継続的に不妊治療費助成制度あるいは不妊に関する正しい知識や専門相談機関等の情報提供に努めてまいりますので、よろしくどうぞお願いいたします。 35 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。            〔産業課長心得 竹田亮成君 登壇〕 36 ◯産業課長心得竹田亮成君) 初めに、水門設置についてお答えいたします。  産業課では、農業用用排水路に設置されている農業用水門につきましては、施設を所有・管理する各土地改良区や農業団体からのお問い合わせがあれば、国、県、町の事業をご紹介しております。  議員ご承知のとおり、農業用施設に関する事業につきましては、補助金制度はありますが、原則、対象となる施設所在地が農業振興地域内であること、そして受益者の皆様方には負担金を負担していただくことになっております。また、農業振興地域以外の地域につきましては、町単独事業がございますが、農業振興地域同様、受益者の皆様方には事業費の80%の負担金を負担していただくことになっております。  次に、水路管理者がはっきりされていなく、指導されてはどうかという点につきましては、上市町管内には上市川沿岸土地改良区、上市町土地改良区、上条用水土地改良区、下条用水土地改良区、早月川沿岸土地改良区、室山野用水土地改良区の6つの土地改良区が所有する農業用用排水路施設があり、これらにつきましては、各改良区が各自施設台帳をもとに維持管理されています。また、改良区エリア以外の農業用用排水路につきましては、地元の方々により維持管理されております。  農業を営むための農業用用排水路でありますが、水路管理者につきましては、関係する地元営農関係者の話し合い等の中で管理者が変更されることはあっても、水利権等の観点からも管理者が不在ということはないと考えておりますが、どういった地域あるいは集落が管理しているかは、行政として知っておくべきではないかと思われますので、今後、台帳整備等、整えられるものか検討してまいりたいと考えております。 37 ◯議長(勝戸 謙君) 中村建設課長。             〔建設課長 中村政一君 登壇〕 38 ◯建設課長(中村政一君) 私のほうからは、議員ご質問の、土砂災害の警戒区域及び特別警戒区域の箇所数と土砂災害ハザードマップの周知・活用についてお答えをいたします。  当町におきましては、現在、156カ所の土砂災害警戒区域、そのうち104カ所が土砂災害特別警戒区域に指定されております。  土砂災害ハザードマップによる地域住民への周知は、土砂災害防止法第7条にうたわれている市町村の重要な役割の一つでございます。  当町におきましては、平成20年6月、県内でいち早く関係25地区の549世帯に全戸配布しており、その後も平成24年12月には大岩、東種、釈泉寺地区等、平成26年1月には須山地区の土砂災害警戒区域の変更に伴い、地元説明や更新したハザードマップをお配りしたところであります。  また、対策済みの箇所につきましては、大松地区の佛谷、舘地区の粟ノ谷において、土砂災害特別警戒区域が解除されております。  活用面では、これまで土砂災害特別警戒区域に建築を検討された案件がございまして、構造規制等のご理解の上、区域外に建築されております。  土砂災害はいつ、どこで、どんな、発生の予測の非常に難しい災害です。土砂災害から身を守るためには、日ごろの備えと早目の避難が最も重要です。私ども行政の「知らせる努力」は当然でありますが、住民の皆様の「知る努力」も重要です。ぜひいま一度ご自身の土砂災害への危険性を再確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 39 ◯議長(勝戸 謙君) 桑名消防署長。             〔消防署長 桑名昭一君 登壇〕 40 ◯消防署長(桑名昭一君) 酒井議員ご質問の、消防署職員の負担をカバーするために、夜間だけでもOBを確保できないかについてお答えします。  災害時においては、指令を受けた当直者全員が一斉に出動し、同時に通信指令センターから非番職員に対しての招集メールが配信されます。早い職員は10分ほどで上署しますが、一時的には無人状態となります。  警備業務の委託を考えてはどうかとのご提案ですが、10分ほどの無人状態を警備することは難しいと思われます。現在、上市消防署には、防犯カメラが数台設置されており、通信指令センターが24時間態勢で録画等を含め監視していることから、一定の対応はできていると考えております。  また、OB職員の確保についてですが、以前、上市町や近隣都市のOB職員に働きかけをしましたが、体力などを考慮して無理だとの回答をもらっており、専門職の人員確保の難しさを痛感しています。  10月1日からは舟橋分遣所が開所いたします。これにより本町における災害出動の初動部隊が増強され、出動態勢がより充実し、機能強化が図られることから、ご理解いただきたいと存じます。  次に、火災を知らせるサイレンは、今後全町鳴らさず校区のみとし、団員が吹鳴装置のボタンを押すことができないかについてのご質問ですが、現在、消防団緊急伝達サイレン吹鳴装置の起動は、アナログ無線による遠隔操作で行っているものであり、上市消防署及び富山県東部消防組合消防本部通信指令センターにて操作できる状態であります。ただし、通信指令センターによる操作は町内一斉吹鳴のみとなっております。  消防無線については、国から平成28年5月末でデジタル無線に完全移行が決められており、富山県東部消防組合では、今年度にデジタル無線整備事業を実施し、平成27年1月には運用開始を予定しているところであります。  消防無線がデジタル波に切りかわることにより、アナログ波対応である消防団緊急伝達サイレン吹鳴装置は使用できないことになります。今後の対応としましては、無線以外の方式を検討しているところであります。滑川市においても同様であり、運用面で足並みをそろえることを協議しており、事業費用等も含め、逐次情報交換を行っています。  現在、火災等災害発生時には、出動計画に合わせ、消防団に即時出動命令が優先的にメール配信されます。また、登録されている消防団員にも配信されることから、分団の初動態勢に大きな影響はないと考えておりますが、サイレン吹鳴は消防団員の招集が第一目的であることから、早急に団員の意見と要望を聴取しながら、酒井議員ご提案の方法も含め検討してまいります。  次に、富山県東部消防組合の各名称を統一化できないかについてのご質問ですが、議員ご指摘のとおり、庁舎正面には「上市町消防庁舎」、入り口横のプレートには「上市消防署」、消防車両には「富山県東部消防組合消防本部」と表示され、富山県東部消防組合の名称が3とおりとなっております。  庁舎正面及びプレートにつきましては、「富山県東部消防組合 上市消防署」に変更するよう検討してまいりたいと考えております。また、消防車両にあっては、東部消防管内全てに出動することから、表示は現状のままとするものでありますので、ご理解お願いいたします。  以上です。 41 ◯議長(勝戸 謙君) 酒井恒雄君。 42 ◯11番(酒井恒雄君) 幾つかの再質問をさせていただきますけども、まず、伊東町長に伺いいたします。  昨今の、私は朝の6時ごろ、19日と20日の2回にわたって水路の激しいところに行ってきたんですね。そして、セギ板がちょうど立ててありまして、そこを私がとろうかと思ってやったけど、圧が強くて非常に危険性があった。それで、なかなかとれなんだんですね。そこで、階段も何かあればいかったんですけども、ないし、そうかいうて、舞い上がってかって板ども外いただいたらきゃ、そこへ流れ込めばもう危ないもんですから、そこではちょっと危惧を感じたわけでございますけども。  当初、この役場、文化センター、研修センターができた当時から、何か下がるとかって、そんで駐車場になったわけでございますけども、その水路がクランクになっておんがですね。そこで、1カ所、行政エリアって言えばいいか、間にあるもんですから、ひとつ役場で水門が設置されたと思いますけども。それで、現在、農業振興地域でないもんですから、そこを何とかということからして、80%をそれぞれ出さんにゃあかんと。町から2割しか出んということで大変負担になっておんがですね。そこで、何とか補助金を出していただいて、そこへ水門が設置されれば、一番上げ下げにベターであるということからして──私が見に来たら、誰もここへ来ておらんがですよ。そうかいうて、管財の皆さんが、そこに水の流れがあるもんですからセギ板を外すということからして名乗り出てくれと言うけども、よくよく、私も何のお話も聞いていないし、どうしても危険性があるもんでございますので、ひとつ水門を設置していただきますように、お願いを申し上げる次第でございます。  そして、備蓄米の、備蓄って言えばいいか、さっき総務課長がおっしゃったんだけども、800食ほどワカメご飯とかということがありましたね。それらは、学校給食に反映させないということからして今聞いたわけでございますけども、私にすれば、やはり子どもたちに、そういう大震災とか震災が起きた場合は、やっぱり食の大切さを学んでいただくために、私はそういうがでも子どんどもにやられと、食べさしてあげれと。そしたら、子どんどもは非常に、備蓄米って、こういうがはまずいもんかということを教えてやるがやちゃね。  そういうことで、現在、私がお願いしたんだけども、それは何か不備な点があるがですかね。それはまず、私ところは、小学校は3校が自給方式をやっておるがで、ほか残りは6校が給食は委託方式でやるがですよ。そこった辺の問題点があるがか、どうかお聞きいたします。  それと、また土砂災害のマップでございますけども、中村建設課長がおっしゃったように、156カ所とかいろんなところでありましたけども、それぞれ見直しの点があったんけ、今まで。これだけ雨量が降ったとか何とか言われれば、土砂災害が起きる可能性が十分あるといったことで、ひとつそこった辺の見直しの点があったかどうか、もう一回聞きたいがですね。  それと、地元の説明会に職員が出向いてかってやっておられると言うけども、そういったことはやっぱり、第2部、第3部のそれぞれマップを出いておられるのかもしらんがやけども、それぞれ職員が行ってかって、やはり災害ということは怖いもんであるから、心の準備で、昼間のうちに、町長もおっしゃったように、それぞれ逃げる、安全な場所へ行くような方策をとらなければだめだということからして、もう一度、ひとつ町の懇談会でもいいですから、回を重ねて、また町民の皆さんにお知らせ願いたいと思っている次第でございます。  それと、「防災の日」は9月1日でございますけども、懸垂幕は掲げる必要はないという答えでございましたけども、私は春・秋の火災予防運動期間になると、子どもたちが自ら消防車両に乗ってかって啓発運動、防火の大切さをやっておるがですね。  そういうこともありますので、私は「防災の日」の9月1日から5日間ぐらいは、やはり「備えあれば憂いなし」ということからして、町民にもっとアピールする必要があるんじゃないかと、私はそういうふうに思うんでございます。そういった点をどう今後生かしていくのか、ひとつ答弁ください。  以上でございます。 43 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。 44 ◯町長(伊東尚志君) お答えをいたします。  その箇所については、地元と話がついておりますので、ご安心をいただきたいと、このように思っています。  水門のことにつきましては、昨今のものがありますから、実情に応じて、緊急度に応じてご相談をさせていただきたいと、こう申しております。  さきに、街の中、よく三日市だとか熊野町がついたということがございまして、私も調べまして、町で水門を直させていただきました。これはかえておられません。ただ、残念なことに、水門管理者がはっきりしておるんだけれども、水門管理者が言うに事欠いて、それは熊野町の区長さんがやられるんだというようなことを言っておりますから、それは大変な間違いでありまして、水門管理者というのは、やっぱりちゃんと水の管理者ちゃおるもんです。水を使う人がやることは、これはイロハのイでありまして、昔はそのことで水げんかをやったということなんです。とりに行くのはとりに行くけれども、雨が降ったときに外しに行かない。昔の年寄りはよく言ったもんですけれども、今はそんなことをやらないから、周りの人がやらんにゃならん時代。そのときに、非常に不都合な水門でありましたので、私のほうで直させていただいて、適宜、地元の人たちが放置してあった場合については即上げるようにして、おかげさまで、三日市、熊野町は水がつかないようになったということであります。  既存のところにつきましても、少し報告を受けまして、どうなっておるんかなと、こう見ましたときに、これはちゃんとやっぱり水門を上げりゃ、事は済むことでありまして、たまたま田んぼを持っておる人が、そこにあった板を当てて、後見に来ないということでありますから、そういう状況になったというふうに思っていますが、あのことにつきましては、もっと先のこともありますので、地元の皆さんに私の意思が伝わっておりまして、ちゃんと整理されておりますので、ご安心をいただきたいと、このように思います。 45 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺総務課長。 46 ◯総務課長(渡辺隆明君) 議員おっしゃるとおり、長期保存食につきましては、子どもたちのために、いい体験になるとは認識しております。  これにつきましては、ご存じのとおり、上市中学校、上市中央小学校は給食に関しては民間業者に委託しております。それを含めまして、また学校関係者と相談したいと思っております。  また、「防災の日」の啓発活動として、懸垂幕の件でございますが、先ほども申し上げましたとおり、町の町報やホームページ、あるいはチラシ等で防災意識の向上に努めてまいりたいと思いますので、ひとつよろしく願います。 47 ◯議長(勝戸 謙君) 中村建設課長。 48 ◯建設課長(中村政一君) 議員の再質問についてお答えさせていただきます。  土砂災害ハザードマップの配布につきましては、先ほど申しましたように、平成20年6月ということでございますが、そのときにも現地調査、それから地元の、それも場所を選ばずに役場に参集していただいたり、離村していらっしゃる方も平場に住んでいらっしゃるということで役場に参集していただいたり、あるいは地区公民館、それから地域の公民館へ出向いて説明をさせていただいております。  また、ご指摘のとおり、土砂災害ハザードマップにつきましては、常に更新がございまして、先ほども申しましたように、24年の12月、それから26年の1月には、そのエリアの拡大の箇所がございまして、そちらのほうも地元の説明、それから更新したハザードマップをお配りさせていただいております。  ですから、一度配っただけではなくて、常に変わったところは住民に私どもも知らせる努力を行ってございますので、ご理解をいただきたいというふうに思っております。 49 ◯議長(勝戸 謙君) 酒井恒雄君。 50 ◯11番(酒井恒雄君) ありがとうございました。  消防、火災についてのサイレンとかという伝達装置、私も東部消防組合の議員でありますので、今後、そこった辺、行ってかって反映したいと思っておりますので、またよろしくお願いします。  そして、総務課長もおっしゃったように、懸垂幕の件で断っておんがだけど、これはデジタル行政無線を使って、やっぱりもっとPRする必要があるんでないかと。これだけ未曽有の大震災とか大洪水とかってあるもんですから、頻繁に50年に一回ということからして、それぞれ何が起きるやらわからん世の中になっておるもんですから、もう少しデジタル行政無線を有効に使って町民にやっぱり知らせる必要があるんでないかと。もう嫌と言うほどやっていただきたい。1年に1回しかないがですね、「防災の日」ちゃ。そういったことをあわせて町民の幸せのためにまた汗をかきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 51 ◯議長(勝戸 謙君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時58分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 52 ◯議長(勝戸 謙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────           ◇  伏  黒  日 出 松  君 53 ◯議長(勝戸 謙君) 10番 伏黒日出松君。             〔10番 伏黒日出松君 登壇〕 54 ◯10番(伏黒日出松君) 午後1番バッターです。きょうは9人の議員さんが、かなり長丁場だと思いますが、トップバッターとしてよろしくお願いします。  それでは、ご案内の7つの点について一般質問させていただきます。  まず、人口減少及び少子化対策についてお伺いしたいと思います。  安倍第2次改造内閣が9月3日に発足いたしまして、地方創生に力を入れたいということで、地方創生大臣のポストを新設しまして、自由民主党の実力者の石破茂氏に担当させました。  富山県議会6月定例会で石井知事は、人口減対策は大変重要として積極的に取り組む姿勢をあらわしました。従来の県の子ども政策推進本部を子ども政策・人口減少対策本部(仮称)に改組して、その中に人口減少対策検討チーム(仮称)を設けるとあります。  子育て支援をはじめ、男女の出会いの場の創出などのマリッジサポート、企業誘致、Uターン、Iターン、定住、半定住促進など幅広い施策を進めたい。若い世代や市町村、企業、教育機関の意見も取り入れての結果をまとめ、県の子育て支援・少子化対策基本計画を予算に反映させる。しっかり施策を推進するとともに、全国知事会とも連携し、地方の立場から国に対して積極的に提言したいと答弁されております。  一方、高岡市では、人口減少対策本部を設置して、高橋市長自らが本部長となり、魅力ある都市を目指すとして活動を始めておられます。また、入善町では、笹島新町長は新任早々、役場に人口減対策と子育て支援の担当を設置するとし、町民の目線に立ち、スピード感をもって新しいまちづくりに取り組みたいと所信を述べておられるように、人口減と子育て支援が最重要視されております。  国や県をはじめ各市町村では、予想される人口減少問題に対して今から積極的に対策を講ずるように行動し始めておられるようですが、上市町では、6年後の平成32年ごろに2,100人が減少するであろうと予想発表されていることに対して、この人口減少や子育て支援に対してどのように具体的に施策をなさろうとしておられるのか、渡辺企画課長にお伺いいたします。  次、2番目、再生可能エネルギー「小水力発電」についてお伺いしたいと思います。
     再生可能エネルギーの一つの小水力発電が今日本で見直されているとして雑誌や新聞で大きく取り上げられてどんどん紹介されておりますが、この春、上市でも早月川や白萩川水系を利用した小水力発電のプロジェクトチームの話がありましたが、その後どのようになっておりますか、渡辺企画課長にお伺いいたします。  1万キロワット以下の小規模な発電の小水力発電は、一定の流量の水と落差(高度差)さえあれば、どんな場所でも発電できるのが特徴であるとして、ダムのない中小河川や農業や工業用水路、浄水場やポンプ場、下水処理施設などに水車と発電機を設置して、環境への負担の少ないクリーンなエネルギーシステムとして注目されているとありますので、お伺いしたいと思います。  次、3番目、ひとり暮らし見守り事業についてお伺いしたいと思います。  少子高齢化社会のますます進む中、高齢者、老齢者の1人世帯が増えております。上市町では何世帯があるのかな。私の神明町町内会でも、43世帯のうち11世帯がひとり暮らしです。いつの間にやら加齢、高齢、老齢化が進むにつれて認知症となり、やがて徘回するようになります。  ひとり暮らしのお年寄りの安否確認や徘回の早期発見など、地域見守り役として活動に、協力者として毎日訪問するであろう新聞配達員や郵便配達員をはじめとして、また月1回ながら電気、ガス、水道メーターの検視員、さらには宅配業者や家庭薬の配置販売員の訪問など、戸別に世帯を訪問する事業者と協定を結び、連携して事故を事前に発見する処置を講ずるようにできないか、宮崎福祉課長にお伺いします。現在はどのようになっているのかお伺いします。  次、4番目として、上市中学生に海外視察研修旅行をと。  グローバル化、国際化のどんどん進む中、将来海外へ羽ばたく機会の多くなることを予想して、上市中学校の生徒諸君に生きた語学の勉強をはじめ異国文化の見聞により、海外に憧れ、あわせて日本や富山、上市の住み心地のよさを再認識してもらうためにも、イギリス、ニュージーランド、カナダ、中国、韓国等々、海外に視察研修旅行を進めたらどうかと考えているものですが、山本教育長はいかがお考えでしょうか、お伺いいたします。  次、5番目、薬用作物の栽培について。  富山県では8月25日、広野の県薬用植物指導センターで、シャクヤクとトウキなど薬用作物の栽培メリットや栽培方法などに理解を深めたとありますが、富山県の薬用作物の栽培面積はわずか4.1ヘクタールにとどまり、そのうちシャクヤクとトウキが98%を占めているそうであります。  薬用作物は、今後需要の拡大が見込まれるのと鳥獣被害に遭いにくいというメリットもあるので、富山県は耕作放棄地の解消や水田フル活用の観点から中山間地での作付を奨励しています。  国内で使われる生薬の8割が中国に依存しているそうです。輸入価格も上昇しているとか。シャクヤク、トウキ等々、薬用作物の栽培の推奨はどうだろうか、竹田産業課長にお伺いいたします。  次、6番目、味蔵の現状と将来について。  農産物の加工施設「味蔵」は、16年前、伊東町長の就任と同時に建設され、オープンいたしました。  自分やグループで大豆、塩、こうじを持ち寄り、みそをつくったり、ナスやキュウリでかす漬け(なら漬け)をつくったり、さらには里芋のずいきの酢漬けをつくったりして、いわゆる第6次化して味蔵で希望者に販売しておられます。  さらに、3年ほど前から、上市町のお土産どころとして、売り場としてリニューアルされておりますが、3人の女性職員が朝8時半から5時半まで交代して上市のTシャツを着用して売り子を担当しておりますが、現状はどのようになっているのか、特に収支の計算は当初予定とどのようになっているのか、まずはお伺いします。  次に、現状を踏まえて、今後はどのような味蔵を描かれておるのか、上市町での位置づけをどのようになさるのか、竹田産業課長にお伺いいたします。  最後に、イノシシ対策について。  お盆前、種地区にイノシシの子どもが繁殖して被害をこうむっている由です。イノシシの被害を抑えるための3本柱として、1は捕獲、2番目に生息環境の整備、3番目に被害防除だそうですが、イノシシや熊から農作物を守るために牛を放牧するカウベルト事業が南砺市の福光をはじめ、黒部市、氷見市、富山市など計10カ所でカウベルトの事業が進められているそうですが、また最近、氷見市の坪池地区では、イノシシの被害防止のために、イノシシの嫌うヒガンバナやスイセンの球根を、栽培を始めたそうですが、上市町の現状と対策はどのようになされているのか、竹田産業課長にお伺いします。  以上、よろしくお願いします。 55 ◯議長(勝戸 謙君) 山本教育長。              〔教育長 山本 靖君 登壇〕 56 ◯教育長(山本 靖君) 上市中学生に海外視察研修旅行をということで、お答えをいたします。  議員おっしゃるとおり、グローバル化、国際化が進む中で、中学生が生きた語学や異国文化を肌で感じる機会をつくるということは、「ふるさと上市」のよさを再認識するためにも大変意義のあることだというふうに考えております。  かつて、平成6年度から平成14年度まで、少年の翼海外派遣事業ということで、上市中学生15名を中心とした派遣団をイギリスやカナダへ派遣し、ホームステイなどを通して異国文化に直接触れる機会をつくってまいりました。しかし、アメリカ同時多発テロの事件以来、世界情勢がいろいろ悪化した経緯もあり、それ以降は実施しておりません。  議員のご指摘は十分理解しているところであり、全国の情勢を研究しつつ、今後、海外派遣事業の実施について検討してまいりたいというふうに考えております。  以上であります。 57 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺企画課長。             〔企画課長 渡辺隆明君 登壇〕 58 ◯企画課長(渡辺隆明君) 人口減少、少子化対策については、上市町においても重点課題であると認識しており、従来の住宅環境の推進や、教育・子育て・医療環境の充実など、引き続き各種施策を総合的に実施するとともに、富山県が実施する市町村連絡会議などから情報を交換・共有し、さらなる施策を町において実施できるよう調整してまいりたいと存じます。  なお、今月8日に県で開催された市町村連絡会議に参加したところ、町が実施している若年世帯を主に置いた住宅施策や子育て支援策、教育環境づくりなど、先進的に取り組んでいるものと感じております。  陽南公営住宅建設後、陽南小学校の児童が増加に転じたように、現在建設中の白萩西部町営住宅の建設を着実に進め、町外からの若年世帯の定住を促し、地域の人口減少に歯どめをかけたいと考えます。  また、推進組織につきましては、各課の意見交換連絡調整を行う会議を立ち上げたいと考えております。  次に、早月川水系で計画されている小水力発電についてでございますが、これは民間の事業者が進めるもので、現在のところ、実施設計に向けた基礎調査を進めているとのことであります。  町といたしましては、可能な範囲で協力をしていくこととしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 59 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 60 ◯福祉課長(宮崎純始君) 伏黒議員お尋ねの、ひとり暮らし高齢者見守り事業についてお答えいたします。  まず、ひとり暮らし高齢者世帯については、毎年民生委員児童委員、町内会を通じて支援の必要な方を調査し名簿を作成しておりますが、今年4月1日現在で622人の方が登録をされております。  ひとり暮らし高齢者を見守る活動として、各地区社会福祉協議会を通じ、地域福祉活動の一環として、ふれあいコミュニティ・ケアネット活動21に取り組んでいただいております。見守りや声かけなど、日常的支援を行っていただいているものであります。  また、ひとり暮らし高齢者の異状の早期発見、安否確認等について、異変があれば連絡いただけるようにする地域見守り活動の協定を18事業所と締結しております。内訳につきましては、電力事業所1、新聞配達事業所3、郵便局2、金融機関4、タクシー事業者2、宅配業者6事業所であります。  次に、高齢者徘回の早期発見につきましては、地域の支援を得て早期に発見できるよう、認知症高齢者等はいかいSOSネットワークを推進しているところであります。この取り組みは、徘回のおそれのある高齢者の家族の方に事前登録をしていただき、徘回等で行方がわからなくなった時点でなるべく速やかに警察等の機関にお知らせし、あらかじめ登録いただいている事業所、店舗、公共機関の皆様方に、その方の名前、服装、写真等を連絡し、できる範囲でご協力をいただくと、こういったものであります。  登録者は現在30名、協力事業所は61カ所であります。平成23年10月の本事業開始から本年4月にあった事案を含め、これまで5回の稼働実績があり、いずれも無事お帰りをいただいております。  また、こうしたネットワークの周知と認知症に対する理解を深めていただくために、地区社協や公民館のご協力のもと、上市町認知症高齢者等はいかいSOS模擬訓練を、平成23年度から、若杉、南加積、柿沢、上市の各地区で実施しております。  今後こうした活動をさらに進めたいと考えておりますので、皆様のご理解とご協力をお願いするものであります。  以上であります。 61 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。            〔産業課長心得 竹田亮成君 登壇〕 62 ◯産業課長心得竹田亮成君) 薬用作物の栽培についてお答えいたします。  シャクヤクやトウキなどの薬用作物の栽培の奨励につきましては、さきの6月定例会におきまして酒井恒雄議員にお答えしたとおりであり、現在シャクヤクやトウキを栽培している農業者は数が少ない現状でありますので、薬草を栽培する農業者がもっと数多くあらわれない限り、難しいのではないかと考えております。  次に、味蔵の現状と将来についてお答えいたします。  上市町農産物加工研修施設、愛称「つるぎの味蔵」は、町民の農業への理解を深めるとともに地域農業の活性化を図るため、平成12年4月1日に設置した施設であります。  この研修施設には、調理加工研修室と販売室を設けており、調理加工研修室は、町内の農家や生産者グループが農産物加工品の製造及び販売場所として利用し、販売室では、平成23年11月から上市町観光協会が「みやげ処味蔵」を出店し、町の特産品や農産物加工品、お土産品の販売と観光PRを行っております。  研修施設に係る運営費の収支といたしましては、平成25年度決算額で、収入61万7,000円、支出531万3,288円となっており、当初の予算額から大幅な増減はございません。  上市町観光協会が運営する「みやげ処味蔵」の収支といたしましては、平成25年度決算額で、収入717万5,028円、支出541万7,158円となっており、商品の販売額は年々減少している状況です。  この状況を踏まえまして、今後、この研修施設を農業振興だけでなく、商業・観光振興にも寄与する施設として、消費者の反応を生産者へフィードバックすることにより、既存商品の改良と魅力的な農産物加工品やお土産品の開発を促進してまいりたいと考えております。  また、首都圏をはじめとした県外からの観光客へ町の特産品をPRし、生産者の販路開拓に関する支援も積極的に行う拠点施設としてまいりたいと考えており、民間活力の導入を検討しているところであります。  次に、イノシシ対策についてお答えいたします。  当町の現状と対策といたしましては、国の交付金による鳥獣被害防止総合対策事業や上市町有害鳥獣対策協議会からの補助金等により、被害防止として、集落ぐるみで電気柵等の設置に努めております。  また、有害鳥獣捕獲許可により、わな種及び第1種免許所持者21名に銃器やおりでの捕獲許可を出して捕獲に努めております。  なお、今年度より発足した上市町鳥獣被害対策実施隊によって、現在35基の捕獲おりの設置及び管理をしており、9月11日現在で、成獣、幼獣、合わせて56頭のイノシシを捕獲しております。  当町といたしましては、現状での効果が見受けられていることから、引き続き電気柵とあわせておりによる捕獲に努めると同時に、集落ぐるみによるイノシシ対策の強化、捕獲隊員の育成・確保のため、農業者等の狩猟免許取得への支援、鳥獣被害対策に関する意識の啓発に努めてまいりたいと考えております。 63 ◯議長(勝戸 謙君) 伏黒日出松君。 64 ◯10番(伏黒日出松君) どうもありがとうございました。  まず、中学生の海外旅行でございますけど、正直に言うて、私の預かっておる保育所のほうへも、子どもさんに英語教室に参加せんかと。それから、預かっておる子どもの父兄もアメリカへ行っておると。そういう身近なことを考えて、そういう環境の時代が来ておるんだなということで、やっぱり中学生にも英語をできるだけ早く、1カ国語でなくて、外国語2カ国語を、英語をベースにして、あとはもう1カ国語、そういう受け皿というか、状況をやはり上市中学生から早くもう活用すべきでないかなという感覚を持っております。できるだけ早くひとつ教育長、やるようにお願いしてくださいよ。  それから、人口減少問題。企画課長は、何か会議が県であったということですけど、各市町村を見ておると積極的にこの問題について取り組んでおられるようですが、町民の中には、「いや、上市はどうしとるがよ。なーん、新聞だとかテレビ見ておったら、ほかの市町村一生懸命やっとるんだけど、上市はまあ慎重を期しておるがはわかるけども、もう少し早く、スピードを上げて何か考えんにゃどうなる」って、考えてもらいたいなという願望がちょいちょい私のほうへ来ておるわけでして、それで私何遍も、6月も言うたんだけど、目に見えんがですよ、何やる。ただ会議ばっかりやっとる、やっとると言われるけど、具体的な方針を立ててもらいたいなと、こう思っておってまた質問したわけであります。  それから、ひとり暮らし見守り事業。宮崎課長、だんだん、だんだんと高齢化になっていきますと、私の町内もやっぱり、さっき言ったように、43軒のうち11世帯がひとり暮らしで、1年、1年進んでいって、そうすると認知症がどんどん進んで、あわせて徘回ということが目の前に見えておるもんだから。これについて、地域で見守り隊云々という人もおるけどもね、なかなかはかばかしくいかんなと、こう思っておるので、宅配業者、新聞配達員だとか事業所といろいろと協定しておると言っておられるけども、この機能を、やっぱり協定だけしておるだけでなしに、本当に機能が発揮できるようにしてやってもらいたいなと、こう思うんですよ。だから、私、取り上げたんで。  それから、味蔵ですけど、これは農産物加工所として伊東町長がつくられたわけでして、今の言う、何か観光協会が入ってお土産品どころとしては、どっちかというと、単純に言えば採算合わんがだね。  何でそういうことを言うかというと、今あこに3人の職員がおりますけど、3人とも今ぴゅーっとやめしまうがですね。新人になると。「か、何かあるがかな」という不安が……。それで、私のほうから質問してみたんですけど。  今月いっぱいで2人もやめると。先月1人やめたと。新人、特に、言いにくい話だけど、上市の人でなくして、上市以外の人が今度、後任に来てくれると。いや、果たして長続きするがかのうと。何かネックがあるがでないかと。で、やっぱりサラリーか条件か何かある。そういう点では、せっかくあこをお土産品どころとして盛り上げていくがなら、もう少し考えんにゃならんと。  それと、新製品の開発をするがに、お披露目会をしないと。そういう商品があるがかという面に直面しておるんですよ。この間も、言いにくい話だけど、我酔楽の原酒を持っていったら、「いや伏黒さん、そういう商品のあったが、知らんだざい」と、こういう人が何人も出てくると。こういうことではやっぱり商品の販売促進にもならないし、上市の位置づけも上がらないということで、せっかくこの味蔵をお土産品どころとして生かすがなら、定期的に、やっぱり予算もかかると思いますけど、会費制にして新しい商品のお披露目会というかね、そういうものも考えたりしてもらわんにゃあかんがないかと、こう私は思うんですよ。それで、こういうことを言うたんで。  それから、イノシシについては、6月のときはイノシシはおらんだけど、お盆前に種のほうと話をしておったら、「いや、でかいと子どもが生まれて弱ったじゃ」と、そういう話だったもんだから。たまたま新聞を見ておったら、捕獲とかいろんなのがあるけど、近年氷見ではヒガンバナや水仙の栽培を奨励したと、こうあるもんだから、上市町でもそういうことを担当者のほうで検討されたらどうかなと、私はこう思うもんだから提案したんです。  そういうことで、私ばっかり言っておってもあかんから、私の質問をこれで終わります。あとの同士に譲ります。  きょうはどうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  田  中  義  則  君 65 ◯議長(勝戸 謙君) 7番 田中義則君。              〔7番 田中義則君 登壇〕 66 ◯7番(田中義則君) 午前中に立山黒部ジオパークに関しての質問がありましたが、私からも立山黒部ジオパークの認定に関して質問いたします。  立山黒部ジオパークは、県東部9市町村にまたがる315地点の地形や地質(ジオポイント)から構成され、黒部峡谷エリア、後立山連峰エリア、上市川・白岩川エリア、富山湾エリアなど12エリアで形成された、陸地面積2,769平方キロメートル、海域面積1,135平方キロメートル、総面積3,904平方キロメートルが対象となっている。そして、立山連峰から深さ1,000メートルの富山湾まで、標高差4,000メートルのダイナミックな地形が広がり、黒部市宇奈月で発見された約38億年前の砂粒(ジルコン)や立山の氷河群、ラムサール条約に登録された弥陀ヶ原・大日平の湿地、魚津埋没林、群泳するホタルイカなど、日本有数の自然遺産が集中していると言われています。  ジオパークは、地球・大地を意味する「ジオ(Geo)」と公園の「パーク(Park)」を組み合わせた合成言葉で、貴重な自然環境や学術的価値のある地形、地層、岩石などを含む自然豊かな公園を指し、日本ジオパークは認定後も4年ごとに地域活性化などの観点から再審査を受けなければならないが、認定することで地域の活性化や教育にも生かすことが狙いとなっている。  そこで、再度となりますが、立山黒部ジオパーク認定を学校教育にどう活用するのか、山本教育長にお尋ねします。  また、地域振興、観光振興にもどう活用していくのか、竹田産業課長にお尋ねします。  次に、子ども・子育て新制度について質問いたします。  平成24年8月に質の高い幼児期の教育、保育の総合的な提供、保育の量的拡大及び確保並びに地域における子ども・子育て支援の充実を図るため、子ども・子育て関連3法が成立し、子ども・子育て支援の新たな制度が創設された。その関連条例が議案第83号、議案第84号として本議会に提案されていますが、子ども・子育て新制度についてお尋ねします。  子ども・子育て支援の新制度は、保育所や幼稚園などの利用には、町の認定を受ける必要があり、既に保育所・幼稚園に入所・在籍中の子どもも認定を受ける必要がある。転園を迫られたり、保育・教育内容が大きく変わったりすることはないが、支給認定制度の導入など、子ども・子育て支援の新制度の周知を保護者や町民にどう行うか。  また、町は、子育て支援のため保育料を国の基準を下回るように設定しているが、子ども・子育て支援新制度に伴って、保育料の徴収基準の見直しを予定しているのか。  この2点について、宮崎福祉課長にお尋ねします。  また、学童保育に関連して、放課後子ども教室について質問いたします。  学童保育(放課後児童クラブ)は、保護者が仕事などで昼間家庭にいない児童らに対し、放課後や夏休みなどに居場所を提供する。そして、児童の健全育成を図り、保護者の子育て、仕事の両立を支援する制度が子ども・子育て支援の一つとなり、学童保育の定員を拡充するのに合わせ、文部科学省が所管する「放課後子ども教室」と、厚生労働省が所管する「学童保育」との一体運営を進めるなどして、放課後に空き教室で子どもを預かる施設を充実させるため、国は空き教室の活用を徹底するよう市町村に求めていく方針とのことですが、町の放課後子ども教室の現状と各小学校の空き教室の状況はどうなっているのか。そして、学童保育の空き教室活用を教育委員会はどのように対応するのか、山本教育長にお尋ねいたします。  また、学童保育(放課後児童クラブ)の現状はどのようになっているか、宮崎福祉課長にお尋ねいたします。 67 ◯議長(勝戸 謙君) 山本教育長。              〔教育長 山本 靖君 登壇〕 68 ◯教育長(山本 靖君) まず、立山黒部ジオパーク認定。学校教育にどう活用するかということでありますが、午前中の成川議員のご質問でもお答えしたとおり、町内の6小学校が合同で行っている、ふるさとに学ぶ「ふるさと学習」において、下田の金山やトガ並木、そして片地や釈泉寺の地層などを訪れ、上市町の地層や地形の学習について活用しているところであります。  また、今後どのように小中学校で生かしていくは、認定されて間もないことでもあり、今後の課題として捉えております。まずは小中学校への浸透を図っていきたいと、このように考えております。  次に、学童保育と放課後子ども教室。放課後子ども教室の現状、そして空き教室の状況、その活用ということでお答えをいたします。  放課後子ども教室推進事業につきましては、子どもたちの地域住民との交流の場として設置され、富山県では子どもかがやき教室推進事業として平成16年度から平成18年度までの3年間、国の委託事業として実施されてきましたが、平成19年度からは総合的な放課後対策として放課後子どもプランが策定されたことから、放課後子ども教室推進事業と改称され、市町村事業として児童福祉法に基づく放課後児童健全育成事業との連携を図りつつ実施してきております。  事業内容といたしましては、本年は子どもの居場所づくりとして公民館や学校施設を活用した事業を町内4校下で行うほか、体力向上クラブとして、上市町総合スポーツクラブ「さんさん」が運営主体となり、相ノ木、宮川、白萩西部において体力づくりを実施、さらに土曜学習として各学区の地区公民館において年間を通した体験教室を開催しております。  なお、子どもの居場所づくりとして実施しているものは、南っ子クラブ、中央っ子クラブ、宮川っ子クラブ、元気ッズ陽南の4つであり、それぞれ南っ子クラブ、中央っ子クラブは週3日公民館及び小学校で、宮川っ子クラブは夏休み中に公民館において実施しており、特に元気ッズ陽南に関しては、陽南小学校において平日に年間218回、児童数の9割以上の56名が登録しています。いずれの地域においても、本事業は地域の子育て支援に欠かせないものとなっていると考えており、公民館をはじめ学校、地域の皆様のご尽力に対し、心より感謝申し上げるものであります。  本年、国において「放課後子どもプラン」が「放課後子ども総合プラン」として改訂されたことを受け、放課後児童クラブとの一層の連携促進を図るとともに、本事業は地域住民が子どもたちの教育と健全育成にかかわりを持ち参画することを趣旨の一つとしておりますことから、今後も子どもたちへの地域のかかわり方を中心に事業推進を見据えていくとともに、本年度から始まりました土曜学習とあわせ、本事業の運営に子育て世代が参加できる環境づくりなど、さまざまな課題を捉え整理し、よりよい事業となるように努力してまいる所存でありますので、議員各位のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。  次に、小学校の空き教室についてでありますが、町内6小学校の空き教室は全部で14教室あり、そのうち6教室は放課後児童クラブへ利用し、その他についてはパソコン室や少人数教育のスペース及び特別教室として利用しています。
     議員ご指摘の空き教室の学童保育への活用については、これまでも施設管理上の問題をクリアーした上で福祉課と連携しながら取り組んできたところであり、子ども・子育て支援新制度移行後もその対応は変わりません。  また、ご存じのとおり、空き教室については、学童保育に限らず、デイサービスや災害備蓄倉庫としての活用も図っているところであり、これからも「地域の学校」という観点から、学校運営に支障がない範囲で県や国の指導を仰ぎながら、地域の実情や需要に応じて積極的に活用していくことが望ましいと考えております。  以上であります。 69 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 70 ◯福祉課長(宮崎純始君) 田中議員お尋ねの子ども・子育て支援新制度についてお答えいたします。  子ども・子育て支援新制度は、平成24年8月に成立しました子ども・子育て関連3法に基づいた制度で、質の高い幼児期の教育、保育の総合的な提供や地域における子ども・子育て支援の充実などを目的として、平成27年4月からの実施を予定しているものであります。  議員ご指摘のとおり、新制度では、幼稚園や保育所、認定こども園などを利用するためには町の認定を受ける必要があり、現在在籍中のお子さんも同様の手続が必要となるなど、新制度や新たな手続などの周知が重要となってきております。  保護者や町民の皆さんへの周知につきましては、「広報かみいち」では、例年保育所の仮申し込みの周知を行っている11月号で予定をしております。その後も適宜企画していきたいと考えております。それに合わせ、同時期に保育所など施設を通じ、資料、チラシを保護者へ配布するなど、きめ細かい対応に努めてまいりたいと考えております。  また、保育料は、既に国の基準が示されているところではありますが、現行の負担水準をもとに国の基準を上限として町が設定することとされております。町の徴収基準の見直しにつきましては、従来の制度では、保育料の階層が国税である所得税額により区分されておりましたが、新制度では、地方税である町民税所得割額による区分となっております。従来からの設定方法を踏襲しつつ、制度移行の影響を極力抑えることを基本として見直しを進め、平成27年1月ごろを目途にお知らせしたいと考えております。  続いて、学童保育の現状についてお答えいたします。  放課後児童クラブの現状につきましては、6カ所で事業実施をしており、本年度の登録児童数は全体で約220名、放課後児童クラブの指導員数は25名で運営をいたしております。  実施施設につきましては、上市中央放課後児童クラブ及び南加積放課後児童クラブは各小学校の2教室、宮川放課後児童クラブ、相ノ木こどもふれあい館放課後児童クラブ分室及び萩っ子放課後クラブでは各小学校の1教室、相ノ木こどもふれあい館放課後児童クラブは相ノ木こどもふれあい館にて実施し、小学校では体育館やプレイルーム等の一時利用をしております。  各放課後児童クラブの登録児童数に対応するため教育委員会、各小学校と協議し教室の提供を受けておりますが、新制度移行により全学年が対象となることから、さらなる実施場所の確保等が必要になってまいりますので、今後とも、関係機関との連携を強め、事業実施をしてまいりたいと、このように考えております。  以上であります。 71 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。            〔産業課長心得 竹田亮成君 登壇〕 72 ◯産業課長心得竹田亮成君) 立山黒部ジオパーク認定を地域振興、観光振興にどう活用するかについてお答えいたします。  ジオパークは、ジオツーリズムなどを通じて地域の持続可能な社会・経済発展を育成する場、博物館、自然観察路、ガイドつきツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う場であります。  町では、平成23年7月の観光元年キックオフ宣言以降、町にある自然観光資源を活用し、持続可能な観光事業の確立と地域内経済の循環システム構築による地域の活性化を図るため、エコツーリズムに取り組んでいるところであります。  このエコツーリズムとジオツーリズムは、取り組みや考え方が根本的に同じであることから、先ほど企画課長が説明した立山黒部ジオパークに対する基本方針のとおり、認定されたことに伴って新たに資源発掘や資源の紹介方法を変更するのではなく、今までどおり、自然観光資源の活用と保全をエコツーリズム事業として推進することとし、既存のツアーやプログラムの魅力向上と広域的な宣伝、ツアー販路拡大等にジオパークのネットワークや認知度などを利用してまいりたいと考えております。  以上でございます。 73 ◯議長(勝戸 謙君) 田中義則君。 74 ◯7番(田中義則君) 子ども・子育て支援の新制度導入に当たっては、他の市町村に見劣りしないよう慎重に対応していただきたいと思います。特に保育料の徴収基準の見直しについては、子育て、人口対策の面からも慎重に対応していただきたいと思います。  また、立山黒部ジオパークについて再質問します。  郷土の大地の歩みに理解を深める企画を、滑川市立博物館、魚津埋没林博物館、そして黒部市吉田科学館で開いております。滑川市立博物館は「富山の昔展-収蔵品で見る化石-」が開かれており、展示されております化石に、上市町から採集された物がたくさん展示されております。中生代の化石として千石の物、新生代の化石として眼目、黒川、極楽寺、釈泉寺からの物が展示され、壁には上市町千石の地層についてのパネルのような物が掲示されております。魚津埋没林博物館は、岩石と写真パネルが展示、黒部市吉田科学館は日本一古い砂粒、鉱石のジルコンの展示コーナーがあります。  そこで、当町舘にある弓の里歴史文化館で町独自の立山黒部ジオパーク企画展などを開く計画を検討されないか、山本教育長にお尋ねいたします。 75 ◯議長(勝戸 謙君) 山本教育長。 76 ◯教育長(山本 靖君) 日程等を考慮しながら、今後検討してまいりたいというふうに思います。 77 ◯議長(勝戸 謙君) 田中義則君。 78 ◯7番(田中義則君) これで終わります。 79 ◯議長(勝戸 謙君) ここで10分間休憩いたします。                               (午後 1時51分)         ────────────────────────                               (午後 2時02分) 80 ◯議長(勝戸 謙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  松  谷  英  真  君 81 ◯議長(勝戸 謙君) 3番 松谷英真君。              〔3番 松谷英真君 登壇〕 82 ◯3番(松谷英真君) ご苦労さまでございます。9月議会の一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  2015年3月14日、北陸新幹線が開業となり、私どもの念願であります東京まで2時間ということでありまして、これからの町の観光振興策について質問をさせていただきます。  来年3月14日には北陸新幹線が金沢駅まで開通し、東京まで2時間7分で行くことができます。当然ながら、各沿線自治体では、観光客の取り込みのためにさまざまな取り組みを進めておられます。上市町においても多くの観光客に来ていただくためにも、自然を生かした、そのものを見ていただく、体験していただく観光を目玉に、さまざまな観光メニューを開発しておられます。森林セラピー基地として、眼目、大岩、馬場島の3カ所を指定し、セラピーガイドの養成と登録を進めておられます。上市町の見る、遊ぶ、食べる、そして買うという観光メニューの開発とPRをしていかなければなりません。  そこで、幾つか質問させていただきます。  初めに、公衆無線LANの整備についてお伺いをいたします。  今、携帯電話もスマートフォンに大半がかわりつつあります。また、サイズの大きなタブレットを持ち歩く方も増えております。上市町の観光地における公衆無線LANの設置は、カミールにおいて設置をされておりますが、上市駅構内や大岩日石寺、黒川、馬場島などに設置できたらというふうに思います。他の自治体でも無料の公衆無線LANを設置しているところもあります。  また、観光地やお店等にも設置が進められています。民間施設の設置には、町としても補助金や支援が必要です。また、公共施設には、町として無線LANの設置を進められたい。  これからの観光は、情報をいかに人に知らせることができるかだというふうに思います。町として公衆無線LANの設置に向けて取り組んでいただきたいと思います。お考えをお聞かせください。  次に、上市町の観光パンフレットについてご質問いたします。  富山空港からは、国内線は東京、札幌への直行便があり、東京経由で日本全国、午前中に行くことができます。また、国際線では中国の大連、上海便が週2便、韓国便が週3便、そして台湾便が週5便で就航しています。羽田の国際便を活用すれば、世界のどこへでも往来することができます。  このような状況の中で、上市町も観光を目玉とした振興策とともに、上市町を紹介したパンフレットにおいても、外国語表記のパンフレットの作成をする必要があると思います。現在、町では観光協会のパンフに中国語と韓国語の箇条書きの説明書があるだけです。できれば、中国語、韓国語、英語表記のパンフレットがあればいいのではないかと考えます。工夫をすれば、日本語を入れて3カ国表記か4カ国表記のパンフレットもつくれないことはないと考えております。  外国語表記のパンフレットの作成を進めていただきたいと思います。町としての取り組みを伺います。  次に、外国人登録されている方が増えております。また、新幹線の開通によって上市町にも多くの外国人が来られますし、来ていただきたいと考えております。  観光地の検索といえば、観光協会や上市町のホームページでの検索が欠かせないものと考えます。しかし、町のホームページや他の関係団体のホームページも日本語表記だけで外国語表記ができません。  近年どの市町村においても翻訳システムの導入が進んでおります。外国の方も多数住んでおられる町においては、やはり翻訳システムの導入が必要かと考えます。他の関係団体においても同様のことが言えると考えます。町のお考えをお伺いいたします。  次に、小学校等のグラウンドの改修について質問をさせていただきます。  公共施設の耐震化や大規模改修が終了いたしました。やはり今後も末永く利用していただくためには、大変ありがたいことだと思います。  そこで、各小中学校のグラウンドや町民グラウンドについて質問をいたします。  建設から数十年がたつグラウンドは、ほとんど改修されていないように思います。特に運動会などの開催には、雨の心配もしながらの実施であります。雨がやんで開催しようとしても、グラウンドは水たまりでいっぱいです。やはり水はけ用のパイプの目詰まりや変形によって排水機能がだめになっているようでもあります。  そこで、各グラウンドの砂の入れかえや排水機能の改修を実施していただきたいという声が多く寄せられます。今後、計画的にグラウンドの改修を実施できないか、お伺いをいたします。答弁をお願いいたします。  次に、放課後児童クラブのあり方について、さきに質問もございましたが、質問をさせていただきます。  放課後児童クラブにつきましては、平成27年度より対象者が小学生全体に広がっていきます。今までは小学校3年生程度までとなっておりましたが、来年度より6年生までが対象となります。放課後児童クラブは年間250日以上の開催となっております。また、施設的にも児童1人当たりの専用スペースが1.65平米を必要とするもので、現在の放課後児童クラブの現状で小学生6年生までの利用とするならばどのような問題や課題が予想されるのか。また、放課後児童クラブの設置のない学校区においてもどのように考えておられるのか。  放課後児童クラブは専門の指導員を設置し、都道府県の研修を受講した者となっております。保育士や教員を退職した方々にお願いされているようでありますが、指導員の待遇は、正規職員ではなく非常勤や臨時対応でしかありません。社会保障もなく不安定な雇用状態であると思われます。そのために指導員のなり手がないとか、短期間でおやめになるといった状況であると伺います。もともと国の補助単価が非常勤職員計算であるということも問題であるように考えます。  このような現状の中で、ある意味、保護者からは放課後児童クラブの充実を望まれており、時間の延長など要望もある中で、児童クラブの指導員など募集してもなかなか集まらない現状において、平成27年度からの制度変更によって放課後児童クラブの受け入れはどのような状況になると考えるのか。また、指導員の待遇などについて改めて考える必要はないのかお伺いをいたします。また、放課後児童クラブの活動が行われていない学校区などの対応をどのように考えておるのかお伺いをいたします。  以上、どうぞよろしくお願いをいたします。 83 ◯議長(勝戸 謙君) 山本教育長。              〔教育長 山本 靖君 登壇〕 84 ◯教育長(山本 靖君) 小中学校のグラウンドの大規模整備ということでお答えをいたします。  議員おっしゃるとおり、町内小中学校の施設整備につきましては、耐震化の完了、各教室への空調機の設置、そして昨年度においては、トイレの洋式化を含む大規模改修事業が完了し、児童生徒の安全及び教育環境の充実を最優先に整備してまいりました。  しかし、議員ご提案の、学校グラウンド及び町民グラウンドの改修工事は当面必要ないものと考えており、一部水はけの悪さなどは部分的に対応したいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 85 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺企画課長。             〔企画課長 渡辺隆明君 登壇〕 86 ◯企画課長(渡辺隆明君)  公衆無線LANの設置についてお答えいたします。  公衆無線LANは、無線LANを利用したインターネットへの接続を提供するサービスで、不特定多数の方が無線LANを利用してインターネットに接続できる場所が無線LANスポットであります。  無線LANスポットを利用するには、携帯電話会社やインターネット・プロバイダーとの契約が必要なサービスが多く、観光庁が平成23年に実施した調査結果では、外国人旅行者が旅行中に最も困ったことは、「無料公衆無線LANの環境が整っていなくて困った」という回答が特に高く、東京オリンピック開幕を見据え、増加する訪日外国人旅行者等におもてなしサービスを提供し、新たなイノベーション創造を図るため、総務省と観光庁が連携し、今年8月に関係省庁、事業者、エリアオーナー等からなる「無料公衆無線LAN整備促進協議会」を立ち上げ、観光地や防災拠点等における無料公衆無線LANの整備促進と利用円滑化に向けた各種取り組みをより一層推進するとしております。  また、富山県では、自治体を除く観光施設が行う公衆無線LANの整備や外国語版パンフレット・ホームページの作成など、外国人旅行者の受け入れ態勢を整備する事業について経費の一部を助成する「Wi-Fi整備等支援事業助成制度」を設けて支援を行っています。  町内では、公衆無線LANサービスは、カミール以外にもコンビニなど幾つかの店舗で実施されておりますが、議員ご指摘のとおり、町内の観光地や公共施設ではサービスの提供はございません。  町としましては、外国人旅行者が訪れる観光施設につきまして、観光施設の管理者と環境整備に向けて十分協議をし、県助成制度の周知や町独自支援についても必要に応じては検討するなど、協働して観光施設の魅力アップに取り組む必要があると考えております。  一方、公共施設につきましては、不特定多数の方が利用できることから、利用対象者や利用状況などを想定・整理しながら、閲覧できるサイトの制限や利用者登録、利用許可方法など運用、セキュリティーなどの課題もあると思われますので、所管課や指定管理者と検討していきたいと考えております。  次に、ホームページの外国語表記についてお答えいたします。  当町ホームページにつきましては、現在、日本語のみの表示となっております。  議員ご指摘のとおり、ホームページを、自動翻訳サービスを介することにより、リアルタイムで所定の言語に機械的に翻訳して閲覧できるホームページ翻訳機能の導入は、情報に即時性を持たせることになり、外国人住民への利便性の向上のみならず、当町を訪れる外国人観光客の満足度向上にも期待できます。  ホームページの自動翻訳サービスにつきましては、今後、検討させていただきたいと考えております。  以上であります。 87 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 88 ◯福祉課長(宮崎純始君) 放課後児童クラブの運営についてお答えいたします。  現在、町内では4校区5カ所にて放課後児童クラブを町で運営しております。あと1校区はPTA主体として運営、残り1校区は教育委員会が主管する放課後こども教室として実施されております。  平成27年度からの新制度の受け入れにつきましては、全学年を対象として児童の専用スペースが1人当たり1.65平米、また定員につきましても、概ね40人以下と規定されており、現在の状況では、一部の学校区を除き全学年の受け入れは難しい状況にあり、実施場所の確保が必要となっております。小学校教室での実施が4カ所ありまして、同一施設内での拡充等、実施場所を現在検討中であります。また、指導員の確保も必要となってまいります。  指導員の待遇につきましては、平日が5時間、長期の休業期間が9時間の実施となっておりまして、経常的に1日単位での雇用が難しい状況にあります。当分の間は現状の体制で運営を予定いたしたいと、このように考えております。  放課後児童クラブの活動が行われていない学校区の対応につきましては、放課後子どもプラン実行委員会でも協議・検討しておりますが、放課後児童クラブは、保育に欠ける児童を対象に受け入れをしており、放課後子ども教室のような全児童対象とはなっておりませんので、区分しての受け入れとなることから、現在も協議・検討中となっております。  現状での施設等では全学年の受け入れが不可能なため、より保育を必要とする低学年優先での受け入れとなりますが、新制度の放課後児童クラブの拡充に向け諸課題に対応し、今後とも、子育て支援のサービス向上のため関係機関と調整し、また民間活力を含め上市町での子育てニーズに対応できるようにしてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いいたします。  以上であります。 89 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。            〔産業課長心得 竹田亮成君 登壇〕 90 ◯産業課長心得竹田亮成君) 上市町観光パンフレットの外国語版の作成についてお答えいたします。  国では、日本経済の成長戦略の柱といたしまして、観光立国の実現に向けた施策に取り組んでおり、訪日外国人旅行者数年間2,000万人を目指しているところです。  富山県では、アジア、欧米、豪州への観光宣伝事業や、駅、バス停、観光地等における多言語表記等の案内など、受け入れ環境の整備を進めており、平成25年度の外国人宿泊者数が12万9,000人と、対前年度比59%の増加となっております。  このような状況の中、本年3月、県が行ったオーストラリア旅行会社の招聘事業では、本町の護摩堂にある宿泊施設「八十八」での宿泊と雪山トレッキング、大岩山日石寺での境内散策と写仏を体験した旅行会社の方々から高い評価をいただいており、日本の歴史、文化、伝統、里山での暮らしなどに関心が高い欧米旅行者を本町へ誘致できる可能性は十分にあると実感した次第であります。  また、北陸新幹線が開業いたしますと、首都圏を経由した欧米からの外国人旅行者の増加が予想されますので、首都圏に向けた誘客事業の延長として、欧米を含めたインバウンド観光に取り組むことが地域経済の活性化に効果的だと考えております。
     現在、県内で2つの市が外国語版パンフレットを作成しておりますが、本町では、主要観光地等の紹介や案内などの英訳資料で旅行業者等との商談を行っている状況です。  今後、外国人旅行者を町に誘致し、町の自然観光資源や体験プログラムを楽しんでいただき、リピートしていただくためには、外国語版パンフレットの作成をはじめ、飲食店や宿泊施設、観光施設等のWi-Fi環境整備や外国語案内看板の設置、既存のガイドツアーへの通訳ガイドの活用など、受け入れ体制を一体的に整備することが必要であり、観光事業者、関係団体等と協議しながら、インバウンド観光事業を検討してまいりたいと考えております。  以上であります。 91 ◯議長(勝戸 謙君) 松谷英真君。 92 ◯3番(松谷英真君) ありがとうございました。  公衆無線LANにつきましては、民間のほうがホテルとかいろんなお店屋さんでやっておるところがどんどん増えてきておるということで、そういう意味では、町も少し力を入れてやっていただきたいということと、「IT化」という言葉がどんどん、どんどん昔の言葉になってきておりますが、最近聞きますと、ITC化ということで、それを活用して何をするかということがあるわけでありまして、それは観光の分野も教育の分野も、それから防災、福祉の分野もそういったものを活用してこれからの時代、やっていかなければならない時代に入ってきておるということでありまして、民間のほうへはやっぱりいろんな意味で補助を出していただくとか周知徹底をお願いして、公共施設につきましても、できる部分から始めていただければいいかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それから、外国語表記のパンフレットにつきましては、ある役所へ行きますと、同じ物が文字だけ変わってできておるところもなきにしもあらずではありますが、少し検討しながら、やはり早いうちにそういうパンフレットをつくっていただいて、来られてからつくっておるわけにいきませんので、どんどんそういった物をやっぱり目に見える形で出していただければ幸いかというふうに思っておりますが、答弁の中に、本当に上市町の観光資源、それから、そういう意味ではWi-Fiも含めて、町にきちっとした、体験することもやっぱり取りまとめをしていただく民間のそういう受け皿がぜひとも必要だなというふうに改めて思ったわけでありまして、そういう意味では、県が実施したところによって、八十八や雪山、大岩の滝、そういったことを体験できるものがたくさんあるというふうに思いますので、そういうようなものを発信するということと、きちっと受け入れをできるということが大事なことでないかなというふうに思っております。進めていただければ幸いかというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それから、ホームページの翻訳システムにつきましては、いろんなところのホームページをいじくっておりますと、ちょっと気づいたところがそこだったわけでありまして、県内の市町村、全部引っ張り出してみましたら、ほとんどのところで、要するにそのシステムを起動させると、全てのものが日本語から韓国語に変わったり、英語に変わったり、中国語に変わったり、中国でも、台湾は台湾のほうで言葉に変わったりするということでありますので。  経費的にかかるのかはわかりませんが、そういったものは、やっぱり一番手っ取り早くこのホームページを変えていける部分だというふうに思っておりますので、今後検討と言わずに、早いうちにお願いをしたいというふうに思います。  それから、グラウンドの整備につきましては、簡単にお答えをいただきました。その都度対応するという答えでありましたが、それこそ対応していただきたいのでありますが、どうも小学校では、あの広いグラウンドを管理できていないというのがあるんじゃないかなというふうに思います。というのは、やっぱり草が生えて対応し切れていない部分が非常にあるんでありますが、要するに、じゃ中学校のグラウンドに何で生えていないかというと、たくさんの子どもたちがクラブ活動や授業に使っておるということと、ローラーを引っ張ったり、それからならしたりという中でグラウンドがきちっと保たれておるように思うわけであります。  そういう意味では、小学校で陽南小学校を例に挙げれば、少し表土をはぎながら水はけのいいようにしておられましたが、全体でありませんので段差ができておったり。そういったものも、今からで言えば、一枚剥いでいい方法がないかなというふうに思っておるということと、少し管理を、学校だけに任せずに、教育委員会としても、草が生えればどんどん除草剤をまけばいいというものではないということもありますので、機械的にローラーをかけるとかそういった方法も取り入れて、グラウンドの管理を少し進めていただくのも手じゃないかなというご提案をさせていただきたいと思います。  非常に隣近所の町と比べてもグラウンドが大きいということもございまして、なかなか手に負えていないのかなということもありますが、水はけについては、ほかの学校に至っても相当悪いところもありますので、これは少し、その都度と言わずに、きちっと見ていただいて、直すところがあればやっていただきたいというふうに思っております。  最後の放課後児童クラブにつきましては、それこそ27年度から少し法律が変わって、6年生までという大きな範囲になりました。当然のことながら、必要な施設というものも、指導員というものも非常に大きくなってきております。そういうことと、またそこに通う子どもたちの制約も当然厳しくなっておるようであります。それは保育所への入所も同じでございまして、少子化、人口減の中であまりにも、少し厳しい法律かなと。そんなことも思う節もあるわけでありますけれども。  施設の部分につきましては、少し学校との協議、もう一度していただいて、どうも厳しい状況だということはありますが、やっていただかないと、やっぱり保護者のほうからも、ぜひ放課後児童クラブ、きちっと設置をしてほしいというお話も聞きますので、ぜひお願いをしたいというふうに思いますが、ただ、指導員につきましては、県の研修を受ける、いろんなことがございまして、ましてや待遇の問題もございますから、この辺につきましては、やはりそれこそ学校や保育所のOBの方もありますし、家庭におられる奥さんという形もありますが、なかなかそういう条件も、できればよくしていただきたいなということをお願いしておきます。  それから、放課後児童クラブの実施されていない学校につきましては、どの形でこの学校が終わった後の部分をどう対応していくかということでございますので、これについては、そこそこにどういうのがいいのかきちっと相談をしていただきたいということと、保育所の入所と同じでございますが、家庭にたくさんのおじいちゃん、おばあちゃんがおられても、いろんな状況もございますので、一人一人の状況に対応して入れていただくような形をとって、きちっとしていただければ幸いかと思います。  そういうことで、私の質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 93 ◯議長(勝戸 謙君) 9番 碓井憲夫君。              〔9番 碓井憲夫君 登壇〕 94 ◯9番(碓井憲夫君) 通告に従いまして、質問をさせていただきます。  最初に、役場の雇用職員の格差是正の問題について質問いたします。  先ほども日本創成会議、日本を取り戻す質問もありましたけれども、7月16日、佐賀県で開催された全国知事会では、人口減少に関する非常事態宣言が提出されました。こうした状況を変えないと、地域、やがては国の存亡にかかわるとの意味だと思います。どうしてこのような社会になったのか。  昭和40年ごろまでは、大手と言われる企業も、企業は地域のため、従業員のためにあるという目的を遂行していました。コスト削減のため生産拠点を海外に移動したり、非正規社員や人材派遣に頼ることも少なく、それぞれがそれぞれの役割を果たし、互いを認め合う、コミュニティーが健全な社会であったと思います。  青年団も婦人会も労働組合も元気がありました。農林業も元気、企業も商店街も元気にあふれており、若者も子どももお年寄りも元気でした。お米も60キロ、2万3,000円。給与も上がり続けました。  この30年間、どのような社会が進んできたのでしょうか。「早く、安く」が最優先され、ゆとり、温かさが置いてきぼりにされてきました。このような状況では、なかなか子どもを3人も4人も育てようということにはなりません。生活できる賃金、安定した雇用、明るい職場が必要なのです。  国も県も地方再生を柱にして、地域再生、農村再生、時給を引き上げた事業所を応援する体制をとっています。住民の懐が暖かくなる。そのことが社会を明るくする原点ではないでしょうか。  こうした立場から、まず役場の雇用職員の格差是正、待遇改善について質問いたします。  続いて、入札の適正化の問題に移ります。  ご承知のとおり、中小の建設業者の多くは、人材不足、資金繰りに苦労されており、廃業に追い込まれる業者が続いております。町としても、公共事業を増やすなど、建設業者の保全・育成に配慮しておられることは承知しておりますが、光があれば陰もあります。  上市町の予定価格が全てとは言いませんが、平均的に国の定めた基準より低く、経費が出ない場合がある。セーフティネットの最低価格もなく困るので、改善をしてほしいという要望があります。  このことでは、町発注工事の予定価格の適正化についてお伺いいたします。  以上、答弁をお願いいたします。 95 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 96 ◯町長(伊東尚志君) 碓井議員の質問にお答えをいたします。  ずーっと前はよかったという話でありますが、まことに、そのように私も伺っております。  田中さんのときに月給がどんどん上がっていく、こんな時代でありまして、さらには米の値も2万2,000円まで行ったと、こういうところだというふうに思っていますが、今日現在、「規制緩和」だとか「改革」という言葉にみんなだまされているというような感じですね。規制緩和したおかげで、例えばですよ、東京にビルがいっぱい建つ。ビルが1つ建つごとに、5、6,000人の人間がそこへ入るわけですから、全国どこかの市町村がなくなっていくと、こういう関係だというふうに思っています。  規制緩和をやっていいことと悪いことがあるがは、どっちかというと、とにかく経済至上主義のそういう規制緩和が多いということであって、全体を眺めて、行き着く先は何かということについて、少し考えてみる必要があるんじゃないかなというふうに思っています。  それから、「改革」という言葉でありますが、耳にたこができるほど、改革、改革、行政改革、財政改革、いろんな改革があった。しかし、行き着く先がどうだったかということについて、誰もこのことについて責任をとったことがない、こういうことであります。特に郵政改革なんていうのは、そんなもんだというふうに思っております。  そのときの内閣で、労働の規制緩和をやったということについて、フリーターが増えた。ニートが増えた。あの時分から全く変わったということでありますが、このことによって何が出てきたかというと、そのときは、若い人は体が動くからそだけの所得でよかったかもしれないけれども、やがて年がいって、はたと考えたときに、体が動かんようになったときにどうなるか。やっぱり国の政策に頼らなきゃならない、こういうことになるということであったということは、これは現実に誰でも理解しておるとおりだというふうに思っています。これが一つの規制緩和といいますか、一つの悪い例だと思っています。  郵政のことについても、恐らくそうであります。何が残ったか。このことについて誰も反省をしないということだろうというふうに思っています。  それは別にしまして、昔のことをいいということは年がいったということでありますから言いませんけれども、考えてはならんことは──猫もしゃくしも政治家になる人は「改革、改革」と言っておったけれども、改革して、その先に何があるかということを見つめてみる必要があるというふうに思っています。  いろんなことでありますが、このついでに私の考えておることを言いますが、今新聞で、保守とリベラル、こういうことがあります。盛んに議論されています。しかし、保守であろうがリベラルであろうが、行き着くところは何だったかということについての責任というものについてもっと考えたら、どれだけ、何といいますか、メディアの報道の自由、何があったか、自由があるということについては責任があるということを、どこか抜けているような感じがします。  ここら辺を考えていきながら、私どもとしては、ほかの市町村に負けないように、マイナスになるところがないように、みんなで相談しながら財政を有効に使いながら、あれもこれもやってくれという世界でありますけれども、どれをしなきゃならんかということを選択、皆さんに相談しながら、知恵をかりながら進めてきておると、こういうことだろうと思っています。  今、特に役場の職員のことについてお話がありました。本来は、役場の職員は正規職員でやるのは建前だというふうに思っています。しかし、今日、何といいますか、育休をとったり何だりする職員、それから病欠の職員があったりして、穴があきますと、どうしても臨時対応というのは考えなきゃならん。これは実態でありますし、それから、私はかつて3つの神風が吹いたということを言いましたが、この中の1つに、雇用の問題につきまして国の政策がありました、前にお話ししましたように。これらについても、今臨時職員が増えておるということは、ご案内のとおりであります。  しかし、私の町では、一般職につきましては、もうこれ以上下げることができないという数字まで下げてきておりまして、この後は、今、ご案内のとおり、欠員を補充してきております。そして、厳しい、何といいますか、試験をやってレベルがぐっと上がっていまして、厳しい試験をやりながら今日来ておるわけでありまして、そんな意味におきまして、昔は臨時職員でおったら、3年か4年ほどすると正規職員に採用していくという道がありましたが、今、そういう道もありません。  そこで、簡単にお答えを申し上げたいと思いますが、臨時職員などの雇用については、繁忙期における一時的な業務の増加や、職員の病気や育児休業などの代替、緊急の場合や臨時の職に関する業務を中心に、補助的業務に対する任用であります。  その業務分担については、正規職員と臨時職員等がそれぞれ担うべき業務を明確に区分し、十分に配慮しながら業務運営に努めておりまして、その職務の内容や責任の度合いなどは正規職員と異なるものと考えていることから、待遇に当たっては、正規職員と全く同じというわけではなく、それに応じたものとなっております。  待遇については必要に応じて改定をしており、特に賃金面では、正規職員の給与改定の状況や、近隣の自治体や民間企業の給与水準なども参考にしながら、社会経済活動に見合ったものとなるよう努めてきたところでございますが、来月から臨時職員の賃金を日額5,800円から6,000円に改定する予定にしております。  臨時職員等につきましては、正規職員とともに町政運営を支える一員として大切な役割を担っていると認識しておりまして、今後とも、その待遇につきましては、折を見て改善に努めてまいりたいと考えております。  なおまた、これはご案内だと思いますけれども、臨時職員といえども、すばらしい人たちに恵まれておるということも事実でございまして、できたらずっと勤めていただきたいなという職員もおるということも事実でございます。  次に、もう1つ質問でありますが、これは副町長から答弁しますが、一般的に、碓井さんの口からこんな話を聞くとは思わなかったわけでありますけれども、どっちかというと、今までは予定価格が甘過ぎんかという話でありますが、ご案内のとおり、予定価格につきましては、設計価格に歩どめを掛けて割り出しておりまして、そのときの状況等を踏まえてやらせております。  価格というのはどこで決まるかというと、品質と納入の時間、工期の問題ですね。3番目は支払い状況だというふうに思っています。ですから、設計で一律に予定価格を決めるというのは、いかがかなというふうに思いますが、昔は設計価格イコール予定価格に近いような割り出しをして、いろいろ、何といいますか、汚職の温床になったということになっておりますが、ご案内のとおり、私のところは予定価格を発表いたしております。したがいまして、要するに、一つの、何といいますか、安全というものを設けていないという話でありますが、私ところの財政上では、3分の2が下限価格になっておりますが、予定価格にしましたので、地獄入札でも認めるということにいたしております。  ただし、その3分の2の価格を超えたときには、副町長を中心にして、落札した業者に念をつくことになっておりまして、その答弁いかんによっては、そのまま実行しておるということでございまして、近ごろ、景気がこうだからといって、設計価格をそのままにしろという国のほうの通達も来ておるようでありますが、これはいかがなものかなというふうに思っています。設計価格は、業者の意図によって多少変わるということもあるということを皆さんよくお考えいただきますときに、そこら辺のところをみがくときに、町の適正価格というのはおのずと計算されてくるもんだというふうに思っています。業者をいじめるとかそういうことでなしに、皆さんから預かった税金をきちんとして使うという立場から厳しく見させていただいて、対処させていただくというのは筋だろうというふうに思っております。  後のことにつきましては、副町長から答弁がありますので、よろしくお願いします。 97 ◯議長(勝戸 謙君) 中川副町長。              〔副町長 中川行孝君 登壇〕 98 ◯副町長(中川行孝君) 町の発注の工事につきましては、指名競争入札により、できる限り地元の業者に発注できるよう配慮しているところであります。その効果も大きいものと確信をいたしております。  予定価格の適正化については、地方自治法及び町の財務規則に従いまして、各工事等において、図面、仕様書、設計書等によって、取引の実例価格、需給の状況、履行の難易、履行期間の長短等さまざまな角度から調査、考慮して定めており、適正な予定価格を設定し公表してきたところでありますが、本年6月4日に「公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律」が公布・施行されました。  改正後の品確法第22条に規定する「発注関係事務の運用に関する指針」について、今年の12月をめどに策定されることとなっており、具体的な発注者共通のルールとして、発注関係事務の各段階で考慮すべき事項や多様な入札契約方式の選択・活用について適切な運用に資することを目的としていることから、町においても、適正な予定価格の設定を含め、この指針に基づいた運用を検討することといたしております。  町では、改正品確法に規定される「発注者の責務」を踏まえ、発注関係事務を適切かつ効率的に運用できるよう努めてまいりますが、町としては、一般競争入札でなく、地域経済の活性化と町内業者の技術力の向上等の観点から、可能な限り町内業者による指名競争入札を採用しているということに理解をいただきたいと考えております。 99 ◯議長(勝戸 謙君) 碓井憲夫君。 100 ◯9番(碓井憲夫君) 当局とされましても、一方で少しでも役場の職員に給料を払いたいと。それで、不安定短期雇用職員にも給料を払って喜んでいただきたいという気持ちは、あるとは思います。また、入札の予定価格も、少しでも業者に喜んでほしいという、同時に、どうやって税金を節約するかと、その板挟みでいろいろ悩んでおられると思います。  しかし、今、やっぱり住民の懐、職員の懐が、余裕が出てこないと、世の中、よくならないんですよね。私も、さっとちょっと調べてみますと、もうこの15年ぐらいで町職員が100人近く減っている。その一方で、仕事が増えていると。臨時、短期職員が増えていると。役場の内部だけでなくて、保育所もそう、病院もそうだと。安い職員がどんどん増えていると。募集しても、なかなか看護師もケアマネも保育士も来ないと。そうなると、昔、保育士というと、みんな公務員だと思って学校へ行っているのに、不安定職員だからということで保育士を諦めて、みんな上市町の保育所はもう8割方民営化になりましたね。それで、給与は大体60%ぐらいに下がったと。それで、税金は節約できたかもしれませんけど、世の中が寂しくなっていると。終わったらみんなで一緒に街へ出て、仲よく食事会でもしようかとか、私もかつて公務員、市の職員でしたけど、街へ出てみんなで楽しくやろうというのが、だんだん少なくなっている。街がさびれていくという……。それで安いところを探して、生活が苦しいから、安い大手を探してどんどん町外の大手スーパーに買いに行かなきゃならなくなる。となると、町の商店街がまたさびれてくると。こういうことが、世の中、悪循環になっているんじゃないかというふうに思います。  それで、私、ちょっと数字的なことを再質問いたします。  1つは、担当課長さんに、法人の建設業の経営状況がこの10年間でどのようになっているか。2つ目に、昨年度の入札不調の件数、低価格入札の実情を質問いたします。もう1つ、役場賃金、職員、一般職員と嘱託職員の平均年収の違いについて質問をいたしますので、答弁、よろしくお願いします。 101 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺総務課長。 102 ◯総務課長(渡辺隆明君) 過去10年間の職員数の推移につきまして、お答えいたします。  普通会計ベースでの今年度の職員数は、正規職員157人、社会保険に加入の臨時・嘱託職員が80人、合計237人となっています。  5年前の平成21年度は、正規職員212人、臨時職員等70人、合計282人であります。また、10年前の平成16年度は、正規職員237人、臨時職員等46人、合計283人となっています。  10年前に比べて正規職員が80人減少し、逆に臨時職員等は34人増加しており、全体では46人減っているところですが、減少した人数には、町から東部消防組合に派遣中の消防職員24人が含まれていますので、実質的には正規職員が56人減少し、全体では22人の減少となります。  こうした正規職員の減少の要因は、団塊世代の退職や、課の統廃合や事務事業の見直し、保育所や給食調理の民間委託など、効率的な行政運営に努めてきたことによるものであります。一方、臨時職員等は増加しており、その理由として、国の緊急雇用創出事業による雇用や専門的業務の増加が挙げられます。  今後、限られた人的資源の中できちんと公務を果たしていくためには、事務の種類や性質に応じて臨時・嘱託職員や再任用職員、任期付職員など多様な雇用形態の活用が必要であると考えております。  次に、年収につきましては、平成25年の地方公務員給与実態調査によると、一般行政職の平均給料月額は29万1,495円で、期末勤勉手当を含めた平均年収では476万9,632円となっています。  これに対し、臨時職員等のうち嘱託職員では、平均月額が16万3,769円で、賞与を含めた年収は230万9,142円となります。  ただし、賃金の比較については、嘱託職員の職種が行政職だけでなく多様であり、勤務条件も同一でなく、また年齢も中高年齢層に偏っていることから、単純に平均値を比べることはできないと考えます。  臨時・嘱託職員の皆さんには、それぞれの能力を発揮してもらえるよう、引き続き待遇改善に努力してまいりたいと思います。  以上であります。 103 ◯議長(勝戸 謙君) 小池財務課長。 104 ◯財務課長(小池義弘君) 建設事業者の経営状況の目安といたしまして、過去の法人町民税額の推移についてでありますが、町内事業者32法人の法人町民税の法人税割額が25年度で310万8,800円、平成20年度で36万5,000円、平成15年度で426万5,800円となっております。  次に、前年度平成25年度の入札のうち不調となった件数でありますが、入札件数155件のうち、不調となった件数は1件でありました。  以上であります。 105 ◯議長(勝戸 謙君) 碓井憲夫君。 106 ◯9番(碓井憲夫君) 今、大企業を中心に安い職員を求めて、安い給料を求めて、かつては韓国、その後は中国、今は中国もだんだん上がってきたので、ベトナム、その後タイ、このようにどんどん、どんどん遠いところへ、遠いところへ行くと。最近では、松下電器ですね。魚津市で、あこには県と市で税金を50億円近く使っておるんではないかと。それで、私がいたときに、松下を呼ぶのに1つの係を設けて、あこの町をひとつ、青柳という村をみんな買い取って松下を呼んだと。最初は松下からどんどん従業員が大阪から来まして、町も栄えたと。しかし、町の税金が増えるかというと、5年間減価償却というか、固定資産の償却資産を無料にしてくれた。ということになって、今現在どうかと、どんどん、どんどんこの10年間で人材派遣ばっかりで、九州からでもどこからでも来ると。それで、そこで首になって、みんな生活保護とか、若くてそういう状況になって、最後は何かヨーロッパの、覚えられないような国に経営権を譲ってしまったと、こういう状況なんですね。  昭和40年までぐらいは、企業は従業員に給料を払う喜びで企業をやっていたと。地域に税金を払うために企業はあるんだというのが大体の大手の企業でも哲学だったと思います。富山県でも、大きな三協アルミでも不二越でも、どうやって多く給料を払うか、どうやって税金を払うかということだったのに、今は、いや、給料を上げてくれと言うがなら外国へ行くと、税金が下げれんがなら外国へ行くということで、消費税も今あのような状況になって、消費税を上げて、その分法人税を下げると。消費税が上がれば、海外に輸出しておる企業は、そのまま還付してくるんで、トヨタに至っては1,000億円ぐらい消費税が帰ってきて、幾ら住民の皆さんから消費税を集めても、大企業がおるところは、みんな消費税が赤字だそうですね。  このような好き放題のことをやられてきたと。これにやっぱり私らは、小さい町のど根性というか、それにやっぱり逆らうことはできないかもしれませんけど、上市は違うんだと。住民のために、中小の企業のために、商店街のためにあるんだという行政をできないかというのが私の趣旨なんですね。  先ほど町長は、昔と何か、碓井さんからそういうような意見を聞くとは思わんかったと言われますけど、私らは大手ゼネコンと違って中小の業者を守るという立場なんですね。大手のゼネコンは仕事だけとって、その後は知らんと。管理だけやって、後はみんな下請で買いたたくということをやっていますんで、そのような大手に対しては、談合問題はきちっと追及しますけど、私らは、中小業者の場合は、話し合い中心に、値を下げないための話し合いは談合というふうに思っていないんですよね。ここははっきりしておきたいと思います。  この間、上市町の建設関係業者も、町の統計を見ていても、205業者から117業者に、100店ぐらい減っていると、この25年ぐらいで。食品雑貨店も161店舗から半分以下に、72店に減っている。この流れを変えなければならない。これを変えるのは、やはり住民所得を増やす。町の小さい業者が元気になる。農林業も元気になる。これしかないと。  私、この間、全国の町村議長・副議長の研修に行かせていただきました。さすが私は町村議会議長会だと思いましたね。そこに出ている講師の方がどのようなことを言われたか。その人の本を見ていて思ったのは、政治がもうけばかりのほうに走ったと。地域を見てこなかったと。このことを反省してもらわんにゃだめだと。  ということで、もっと農林業、農村、小さい地域を顧みることをしなきゃならない。これが今、国の流れになっていますね。ですから、地方再生、地域再生。国政も言っていますけど、本当にやる気があるのかどうかと。私は、個人的には疑っております。  私は、このような質問は今回初めてではありませんけれども、まだまだ改善がそんなにされていませんので、改善されるまで、1年半、2年後にまたその後どうなっているか追跡調査をやりたいと思いますので、またよろしくお願いします。  どうもありがとうございました。 107 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。 108 ◯町長(伊東尚志君) 今の碓井議員さんのご説につきましては、もっともなところもあるというふうに思っています。やっぱり国民に所得の配分をきちんとしないとやせ細っていくというのは、これは現状であります。学者にもよりますけれども、国の借金というけれども、政府は借金しておるけれども、国は借金していない。所得が移転しただけだと、こういう説明をする人もおります。その中で、いたずらに改革だとかということについて、いかがなものかという話をしておるところがあります。  ですから、私も、なるほどと思うのは、前から言っていますとおり、国とあって、関税権を放棄するような国であってはならない。自分のところの国を引率するような能力もないような国になってはならないと、こう言っておるわけでありますが、まさしくそこに符合するようなところがあるというふうに思っています。  今、そこで地方創生会議がどういう形で持っていくかと、こう言っておりますが、石破さんはこう言っております。一生懸命やったところについては、汗をかいたところにはちゃんと見るけれども、汗をかかないところにはやらない。要するに、全国一律で同じことはやらない、こんなことを言っております。  一番大事なことは、商店が冷え込んだということは、やっぱり農林業が冷え込んだ、周辺が冷え込んだということだろうというふうに思っています。そのことを見ながら、要するに、やったかやらないかは別にして、農林業だとかそういう第1次産業に力を入れる、そういうような政策を打ち出していただく。国の特別な金を使ってやるというような、そういう物腰に立ってもらいたいという立場で、残された期間中に、もちろん全国町村会に行きましても、県の会長としてその旨をどんどん発言してまいりたいと、このように思っております。  したがいまして、やはり何を言っても、国民一人一人が豊かになる、要するに所得があるということを目指すような政策をやらんといかんというふうに思っています。そこで、じくじたる思いをするのは、金は配りたいわけだけれども、限られた財源の中でどうやるかということになると、どうしても、特別な、左手から、袋を持っているようなことをやればできるわけですけれども、それが許されていない現状でありますので、そこの釣り合いを見ながら頑張っておるということをご理解いただきたいというふうに思っております。
     所信の一端を述べて碓井さんの質問にお答えしたいと、このように思っています。 109 ◯議長(勝戸 謙君) ここで10分間休憩いたします。                               (午後 3時06分)         ────────────────────────                               (午後 3時16分) 110 ◯議長(勝戸 謙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────           ◇  堀  田  喜 久 男  君 111 ◯議長(勝戸 謙君) 2番 堀田喜久男君。              〔2番 堀田喜久男君 登壇〕 112 ◯2番(堀田喜久男君) 質問のほうもあと2人となりましたが、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、きょうは2件の提案・質問を行いたいと思います。  まず最初に、「剱に描こう大きな夢を! みんなで目指そう剱の姿!」。このスローガンの意味は、我が上市町のシンボル「剱岳」の大きな山体に向かって、自分自身の、そして上市町の将来に向けての大きな夢を描き、大空に堂々とそびえ立つ気高く美しい山容から感じ取れる人間性、春の新緑のごとくやさしく思いやりの心を持ち、夏の岩肌のように荒々しさの中にもたくましく、秋の紅葉のように美しい心で人に接し、冬の雪化粧のように全てを包み込む包容力を兼ね備えた人間になるように生きていこうという意味であります。これは、私が率いる会員千人余りの子ども関連の任意団体が平成18年度に作成したもので、子どもたち一人一人が将来の自分自身を意識し、また今住んでいる上市町がどんな町に発展していってほしいのかを意識して育ってほしいという願いが込められて作成したものであります。  子どもたちは、今、何を考え、どのように生きていこうとしているのか。また、これからの上市町に何を期待し、どんな町になってほしいと願っているのか。そんな子どもたちの夢や意見を伺う機会があってもよいのではないかと思います。そこで、「子どもかみいち町議会」の開催を提案いたします。  子ども議会は、富山県では平成10年度から毎年開催され、平成26年度は第17回子どもとやま県議会本会議が去る8月22日に開催されました。上市町の2名を含む県内15市町村の小学校5、6年生40名の子ども議員が、「富山の魅力+α! 移動もエンジョイ!!」を考える活力委員会、「HOTになっちゃ 真心おとどけ TOYAMA」を考える安心委員会、「明日へつなぐ・役立つとやま」を考える未来委員会、「やさしさ スマイル」を考える心委員会の4委員会に分かれ、間近に控えた北陸新幹線開業を共通テーマとして、富山県の将来や郷土について、感性あふれる意見や夢のある提案を発表し、活発に議論されました。  我が上市町は、歴史的価値ある大岩山日石寺の不動明王像や滝修行で知られる六本滝、眼目山立山寺のトガ並木、剱岳登山基地の馬場島、全国名水百選の穴の谷の霊水、黒川遺跡群や基幹産業である商業、農業、薬業、繊維業、そして何よりも全国にも稀有な剱岳を中心とした美しい山岳景観があります。  このような町の資源をどのように生かし、どのように共存を図っていくのかは、今後の上市町発展のための課題の一つではないかと思います。未来に向けた政策は、これまでの人生において多くの経験を積んできた我々大人が提案していくことも必要でありますが、時として、子どもたちが、何事にも染まらない目で、自らがこれから歩んでいく将来像を提案することも重要であると思います。  子ども議会が実現すれば、子どもたち自身が生まれ育った上市町を真剣に考え、どんな町にしたいのか、どんなふうに生きていきたいのか、そして町のどこが好きで、どこが嫌いなのか、我々大人が日ごろ何気なく見過ごし、気づかないものも見えてくるかもしれません。それこそが、これからの町づくりに必要な大きなヒントを与えてくれるものと期待するものであります。  そのほか、子どもたちが真剣に取り組んでくれれば、周囲の大人や若者にも何らかの影響を与え、政治に対する関心を増し、地域や町の発展にも寄与する。そんな相乗効果も期待できるのではないかと思います。  ぜひ「子どもかみいち町議会」の実現を検討していただきたいと思いますが、山本教育長のご見解をお聞かせください。  次に、遊休農用地の利用対策についてお尋ねいたします。  近年、町中心部に近い郊外の農用地が背丈近い雑草で覆われている光景が目につきます。これに対して町内外の方から、「何とかならないものか」との声を聞きます。  荒廃している農用地は、恐らく私有地であると思われますが、私有地であれば、土地の管理は、当然のことながら、所有者の責任に委ねられることは言うまでもありません。一個人所有なのか、また複数の方々の所有なのかはわかりませんが、現実の問題としてこのような光景を生み出している背景には、それぞれの反別が小さく、また機械等の搬入も難しく作業が困難、あるいは高齢化して後継者がいない、もしくは割の合わない農業はもうやめてしまいたい等、幾つかの個人的理由があるものと思います。  私も個人的には一農業者でありまして、何となく共有できる気持ちもあります。しかし、現状のまま時が経過すれば、病害虫の発生源や景観悪化等の環境問題に発展していきかねないと思われます。  私は、このような土地がなおざりになっていけば、さらに荒廃して、農地として再生困難になっていくことが非常にもったいなく感じております。早い段階で何とか農地の有効利用を促進していただけないか、非常に危惧するところであります。  そこで、竹田産業課長にお尋ねいたしますが、当局として、当事者の方に遊休地としている理由の問いかけや環境面に対するご指摘、あるいは何らかの有効利用の提案をしたことはあるのでしょうか。また、ないようであれば、現状を見てどのように感じ、今後どうすべきだとお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。 113 ◯議長(勝戸 謙君) 山本教育長。              〔教育長 山本 靖君 登壇〕 114 ◯教育長(山本 靖君) 堀田議員ご提案の「子どもかみいち町議会」開催についてお答えをいたします。  富山県では、子どもたちが日ごろ学校や家庭、地域で学習・体験したことに基づき、テーマごとの委員会に分かれて報告をまとめ提案を発表することで、議会政治の仕組みや課題解決の方法について学ぶことを目的として、子どもとやま県議会を実施しております。上市町からもこれまでに多くの児童が参加しており、本年も小学6年生2名が議員として夏休み中に活動し、8月22日には県議会議事堂本会議場において発表を行うとともに、翌週の29日には町の教育委員会において活動の報告を行ったところであります。  現在県内では、このほかに、南砺市、魚津市、滑川市において同様の取り組みが行われていると聞いておりますが、子どもたちが自ら関心を持って自分たちが暮らしている地域のことについて調べ、子どもたちなりの発想でまとめた意見を発表すること、またそのような場を提供することは、子どもたちが将来社会人として生活していく上で、また今後の地域社会の形成においても有意義なものと考えております。  子どもたちが町の政治・行政、そして地域に関心を持つことができるよう、過去にも実施したことがありますが、議会という形式ではなく、町政全般に対する意見交換の場という形で開催する方向で検討させていただきたいと思いますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 115 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。            〔産業課長心得 竹田亮成君 登壇〕 116 ◯産業課長心得竹田亮成君) 遊休耕作地の現状と具体的対応策についてお答えいたします。  上市町では、農業委員会を中心に、農地の有効利用や遊休農地解消を進めるため、毎年10月から11月にかけ、農地パトロールを実施しております。  町内全ての農地について総点検し、遊休農地に該当する農地の所有者へ意向調査を行い、地域ごとの農家の農地利用の現状や今後の活用など、遊休農地の実態把握と発生防止、解消指導等について重点的に取り組んでおります。  町内において所在が判明しております遊休農地は約7ヘクタールあり、昨年度の調査から、草刈りなどの保全管理を行うとして、0.2ヘクタール改善されております。  遊休農地発生の要因には、農業者の高齢化、後継者不足などが考えられることから、町では、所有者の意識の問題であると思われ、町内会をはじめとした地域の生産組合や農業委員等による遊休農地所有者への呼びかけが最も重要なことであると感じております。  なお、高齢化や労働力不足等によって農業経営を継続するのが難しくなった農家の農地については、担い手農家や集落営農組織への農地利用集積を今後も引き続き推進することにより、その発生を少しでも防ぐことができるのではないかと考えております。 117 ◯議長(勝戸 謙君) 堀田喜久男君。 118 ◯2番(堀田喜久男君) 今ほどは、ご答弁ありがとうございました。  まず最初に、子どもかみいち町議会の開催についてでありますが、教育長のほうからもお話ございまして、なかなか町議会という名称でありますと難しいのかなというふうにも思いますが、子どもたちの意見を取り入れることのできる、そういった場をお持ちいただくことを検討していくということでありますので、ぜひ近いうちにお願いをできればと思います。  私、子どもの考え方、思いを聞くというだけではなく、やはり今、大人の世界でも大変政治離れ、あるいは政治不信というものが広まっているかと思いますが、小さなときから政治に対する思い、あるいはそれが自分の生まれ育った町への思い、少しでもよくしていきたい、そんな思いがあればまた周囲の大人も何らかの形でその子どもたちに携わることができ、ひいては大人の社会にも大いに影響するのではないか、刺激があるのではないか、そんな意味合いも込めまして提案をさせていただきました。  できれば、また、来年の夏休みぐらいをめどにでも、ぜひご検討いただければというふうに思います。よろしくお願いします。  次に、遊休農用地の対策ということでありますが、この通告書を出してから、ちょうど近くのほうまで、私も一部の場所を見に行ってまいりました。背丈のくらいの草はもちろんのこと、その周辺にやはりごみが捨ててあったり、本当に農用地の問題だけでなく、犯罪の温床にもなりかねない。そんなことも、正直、恐ろしく思う光景も実際にありました。  そういったところで、聞くところによりますと、こちらのほうに住んでおられない方もおられるように聞いておりますが、そういった方々ともぜひ連絡を取り合って、まずはやはり今のままではなく、少なくとも除草ぐらいはして、すっきりしていただく。その上で、本当は町内単位ででも、今私らも活用させていただいておりますけれども、多面的機能支払交付金事業というものがありますが、そういったものを利用すればどうかなというふうに思ったんですが、実は町の中心部に近いところは市街化区域ということで、条件的にはそれを活用することができない。そのようなこともあるようでありまして、そうであれば、まず環境面を整えた上で、例えば以前に他の地区でもありましたが、景観作物の栽培等のための、例えばお花の種をまいていただくとか、あるいはまた、近隣の地区でもやっておられるようなコギクでありますとか、先ほども質問の中でもありましたが、薬用植物等の栽培のあっせんでありますとか、あるいはまた、近年街なかからも、ぜひ畑をつくってみたいと、そんな方々もおられまして、南加積でも実施されておりますが、町民農園のような、そういったことも促すこともできるのではないかなというふうに思います。  そこで、ちょっと簡単な再質問になるかと思いますが、例えばそういった景観植物等、種まきをすると、そういった場合に、種子等の購入費の何か助成みたいなものはあるのか、可能なのか。そしてまた、例えば町民農園ということであれば、町報等に載せてPR、あるいは募集をかけていただくような、そういう手法はとれるものなのかどうか、答えられればお聞かせ願いたいものだというふうに思います。  あくまでも地権者の了解のもとということになりますし、もちろん私有地ゆえに、ここだけ行政によって手厚い保護も不必要だと思います。ここだけやれば、当然町全体に「うちも、うちも」ということで、そういった問題を起こすようなことは考えておりませんので、ぜひちょっと、具体的に何か策があればお聞かせ願いたいと思います。  竹田課長、お願いします。 119 ◯議長(勝戸 謙君) 竹田産業課長。 120 ◯産業課長心得竹田亮成君) 今の堀田議員さんの再質問についてお答えいたします。  町では、町民の農業に対するさらなる理解の促進を図る観点から、遊休農地を活用した町民農園の実施、地域の景観を考慮したコスモスやヒマワリなどの作物の植えつけや保全管理を地域住民が一体となって協力していただけるよう、集落活動組織の設立など地域の活性化に向けた体制整備を確立していただける組織団体には、町単独ではございますが、補助制度等を導入しながら遊休農地の解消に取り組んでまいりたいと考えております。  以上であります。 121 ◯議長(勝戸 謙君) 堀田喜久男君。 122 ◯2番(堀田喜久男君) ありがとうございました。  ぜひまた活用できるところは活用させていただきたいものだと思います。  とにかく、町中心部に限らず、最近では私どもの相ノ木、あるいは宮川地区のほうでも非常にヒエ等が繁茂いたしまして、田んぼにならないくらいになっておるようなところも一部あり、見受けられるわけでありまして、ぜひそういった農地がなくなりますように、また農業委員会の皆さんにもご協力を得まして、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、これで質問を終わります。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 123 ◯議長(勝戸 謙君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 124 ◯12番(酒井桂之君) 皆さん、ご苦労さまでございます。最後の質問者であります。  私が質問します人口減少対策や防災対策については、前任者の質問に重複することもありますが、簡潔に質問をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  通告どおり、2件の質問をいたします。  初めに、人口減対策についてお尋ねいたします。  8月1日の新聞報道で増田元総務相が座長を務める民間有識者会議「日本創成会議」は5月、2040年には全国の半数に当たる896市区町村で20~39歳の女性が5割以上減り、自治体が消滅する可能性あると推計を発表しました。  消滅する896市区町村の中で、富山県で朝日町65.8%、南砺市61%、氷見市57.2%、小矢部市54.8%、上市町51.9%の3市2町で、パーセントは、2010年から30年間で、20歳~39歳の女性人口の予想減少率であります。私たちの上市町が、富山県内の5市町で減少率が一番低かったが、消滅する可能性があるとの発表には私もショックでありました。  また、増田元総務相が、全自治体の半分が消滅するという予測は、政府からは絶対出てこないし、市町村長も、自分たちから出しづらい数字でしょうね。政府はこれまで、人口減少の真の要因にきちんと目を向けてこなかった。あまり見たくなかった不都合な真実だったと。まだ先延ばしできると考えていたのだと思います。この問題の本質は、出生率の低下と東京一極集中にあります。どちらも、解決する答えを出すのもすごく難しい。さまざまな立場の人に、今までの生き方を変えてもらわないといけない。対策については国民合意をとるのも困難です。2030年ぐらいまでは、地方の人口は減っていくでしょう。長期に視点を据えることです。今、人口対策の基礎をつくるときですと語っておられました。  国や県、各自治体の取り組みといたしまして、国では、さっそく「まち・ひと・しごと創生本部」の設置を決め,秋の臨時国会で法案の成立を目指し、人口減少に歯どめをかけ、活力ある社会を維持するため、出産や子育てがしやすい社会づくりや地方の雇用機会の創出を明記。都道府県には、総合戦略をつくる努力義務を課し、市町村は任意で国の情報提供を得て作成することができる。  また、県では、少子化・人口減少対策を強化する。「まちの未来創造会議」を設けて地域を活性化していく方策などを調査・検討するほか、学生らを対象にしたライフプランの教育や子育て支援人材の確保、仕事と子育てに関する意識調査に取り組む。石井知事は、人口減少対策を本格化させ、東京が人を吸い込んできた構造を断ち切りたいと述べられております。  各自治体では、9月議会で人口減少対策が出てくると思いますが、入善町でも子育て支援担当を設置、立山町では専任チームを設け、基金を創設すると。  そこで、日本創成会議の提案した、上市町が消滅の可能性を示したことに伊東町長の見解をお伺いいたします。  次に、上市町における人口減少対策をどのようにしていくのか、伊東町長にお尋ねいたします。  次に、国や県に対して、どのような対策を要望していくのか、伊東町長にお尋ねしたいと思います。  次に、防災対策についてお尋ねいたします。  昨今温暖化の影響かと思いますが、日本各地で「今までに経験したことがないような災害」が発生しています。最近では、7月に魚津市で集中豪雨が発生し、200年に一度の規模だったことが報告されました。また、8月に広島で土砂災害が発生し、多数の人が土砂崩れや土石流に飲み込まれ、短時間の局地的な豪雨に加え、未明の発生という時間帯が被害を拡大させました。改めてお見舞いを申し上げたいと思います。  上市町も今まではあまり大きな災害はないわけですが、山が町全体の8割を占めており、魚津市や広島市の被害は人ごとではないと思います。上市町でもこの災害を教訓に、いざというときの対応と備えと、町が危険を知らせる対策を再確認していきたいと思っております。  そこで、広島市や魚津市で発生した土砂災害や集中豪雨の教訓を町としてどう生かしていくか、伊東町長にお尋ねいたします。  次に、ハザードマップの見直しと災害発生時の連絡体制、特に深夜などをどのようにするのか、渡辺総務課長にお尋ねいたします。  次に、災害時における非常用品の持ち出しや携行品リストの作成などの周知について、渡辺総務課長にお尋ねします。  以上であります。 125 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 126 ◯町長(伊東尚志君) 酒井議員のご質問にお答えいたします。  民間の調査研究団体、日本創成会議・人口減少問題検討分科会が本年5月に公表した報告書によれば、全国896の市区町村が消滅可能性都市として掲載され、その中に上市町が入っております。  これは、20歳代、30歳代の若年女性の2040年における推計人口をもとに人口変化率を算定したもので、マイナス50%を超える自治体が消滅可能性都市として定義され、急激な人口減を招く可能性を示しております。  上市町の数値はマイナス51.9%であり、わずかではありますがマイナス50%を超え、新聞紙上で広く公表されたところであります。  ちなみに、富山県の各都市を見ますと、富山市、砺波市、射水市あたり、滑川市もですね、を除きますと、ほとんどがその大体7、8%の範囲内で、発表されるとか、されないとかは別にして、近いところにおると、こういうことであるというふうに思っております。  そこで、どんなファクターによってこの数値が割り出されたものかについては定かではありませんが、これは素直にそういう警鐘がある、そういう数値があるということを受けとめまして、町としては一層気合いをかけて、このことにつきまして、災害もそうでありますが、町の将来にわたっての中心課題として押さえていきたいというふうに思っておるところであります。  これらは、かねてから進めております住宅施策や子育てや教育、医療関係の充実などを粛々と進めるとともに、特に本年は町社会福祉協議会に依頼して婚活活動を強化しております。  なお、推進組織につきましては、これまで各課が調整して事業推進をしてきたいきさつはございますが、この人口減少対策に関する意見交換連絡調整を行う会議を立ち上げ、町として進めてまいりたいと考えております。  次に、国や県に対する要望についてでありますが、都市部への人口集中に歯どめをかける施策や子育てしやすい職場環境の改善など、全国町村会などを通じて要望してまいっておりますし、今後とも声を高くしてやってまいりたいと、このように思っておるところであります。  いずれにいたしましても、そのことによって、いつも言っていますが、人間、萎縮するというのは一番悪いことでございまして、そんなことにならないように、町民の皆さんに、いたずらに不安をかき立てないようにひとつ注意を喚起しながら、特に今年の5月にふるさと会がありましたときに、そのことについて話が出まして、私の口から町のことについて、意のあるところを述べておったわけでありまして、やっぱり一時的にはそういう話が出ますと、「上市は消滅か」と、そういう短絡的な話になるわけですね。そのことについて、やっぱりみんな関心があるところだというふうに思っています。  いたずらに、何といいますか、手をこまぬいて萎縮ばっかりしておっては何にもなりませんので、前向きに事を進めていくということでありますが、一日にして成ることでありませんので、やっぱり住みやすいように、町長として、皆さんと相談してやるべきことをきちんとやってまいるということであります。  やっぱり根本は、一番大事なことは結婚するということだろうと思います。結婚するということ、子どもを持つということは2人がいなけりゃならんわけでありますから、このことが大事でありまして、そのためにどうすべきかということを、翻ってこれから考えていかれるんじゃないかなというふうに思っておるところであります。  いずれにいたしましても、前々から申し上げておりますとおり、文化が進めば進ほど子どもは産まない。これは私が申し上げておりますとおりでありまして、恐らくじくじたる思いをするところは、いろんな、これだけ政策をやればやるほど、子どもたちを産まない社会になるんじゃないかということも、一面危惧しておることをお話ししておきたいと、このように思っております。
     いずれにいたしましても、遅れたところがそうなるばかりでありませんので、必ずしもそういう了見でないということを十分お含みをいただきながら、それでもやるべきことはちゃんとやらんにゃならんという思いで進めてまいりたいと思います。  次に、防災対策についてお答えをいたします。  広島市及び魚津市の土砂災害の教訓についてお答えを申し上げます。  去る9月2日付で土砂災害危険箇所の緊急周知について国から要請があり、土砂災害警戒区域または同特別警戒区域に居住される皆様に、日ごろからの災害への備えを、再度各区長さんを通じ周知することといたしております。また、避難勧告などの防災情報の伝達手段についても、あわせて周知をしておりますが、さきに申し上げたとおりであります。  特に夜間の問題が、いずれも夜間のことでございまして、夜間にどれだけ騒いでやっておりましても、これはどうにもなりません。  そういうことでありますから、自分の立ち位置を十分理解していただくと同時に、またそのことに通知をするとともに、昼間の段階で危ないということであれば、できるだけの情報を提供いたしますし、また個人でも、その地域にお住まいの方については備えを十分してもらいたいということを、あうんの呼吸でそれができるように訓練をしなきゃならんというふうに思っております。それが日ごろからの防災意識だというふうに思っておりまして、それ以外にこれを防ぐ手はありません。もしくは、その地区を離れるということだろうというふうに思っていますので、お伝えを申し上げます。  特に、僕は魚津市のことはよくわからんわけでありますけれども、広島市につきましては、ご案内のとおり、これは防災マップを必要とする原点になったところでありまして、そのことに鑑みると、いささか起こるべくして起きたかなという思いはやっぱりあります。何といいますか、あの山の形態、そして人口の、住宅地の張り具合を見ますと、なぜという、要するにどこに手抜かりがあったかなと。国では、がけ崩れだとかそういう土石流の発生する場所については住居を建てないということを、ここ5、6年前から言い出しました。国のほうで砂防の会合でも、そういうふうなところについては危険箇所として認めない。そして、移転させるという話が出ていますが、やっぱり土地の利用ということで、追い上げていくようには、住民の勢いには勝てない、そんなことだろうというふうに思っています。  そんなことに、要するに大なたを振るうことができなかったということが今日の結果だと思いますが、これは、今かかった人を責めるということはまことに過酷でありますが、おっしゃるとおりこれを教訓として、そういう場所があったら他人事でないということで離れていくことが大事だろうというふうに思っております。  町としても、その箇所についてもいろいろ示しておりますが、その方々の意向を聞きながら、現状でうちを建てかえるというわけにはいきませんので、できるだけ、危ないなと思ったときには、公民館にでも出て、一晩泊まっていっていただけるようにというふうにお願いをいたしておるところであります。  絶対に夜中に、「それ」と言って、要するに避難情報を出しても、みんなどうにもなりません。全部それで失敗しています。さきに、副町長に大島へ砂防協会のことで視察に行っていただきましたが、やっぱり見られたとおり、これは夜中に出してもだめだということがわかっています。どんな方法をもっても無理だというふうに思っています。したがいまして、明るいうちにどう対処するかというのが生死の分かれ目だというふうに思っております。  そのことをお伝えしながら、危ないときにはできるだけ早く、一服して、下へおりて公民館にでも来て日を過ごしてもらいたいという話をしておきたいと思いますし、そのために必要な措置につきましては、町としてお手伝いをさせていただく。こういうことでございますので、よろしくお願いします。 127 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺総務課長。             〔総務課長 渡辺隆明君 登壇〕 128 ◯総務課長(渡辺隆明君) ハザードマップの見直しと災害発生時の連絡体制をどのようにするのかというご質問について、お答えいたします。  ハザードマップの見直しについては随時行っており、土砂災害の警戒区域の拡大等の指定を行う場合は、地元説明会を開催し、区域に居住する住民の皆様に周知しているところでございます。  なお、土砂災害に関するハザードマップは、平成20年6月に、該当する25地区549世帯に配布し、その後、数カ所で警戒区域の新たな指定または解除を行っておるところであります。  次に、災害発生時の連絡体制のご質問ですが、気象台から大雨、洪水、暴風などの警報が発令された場合、総務課及び建設課職員が役場に参集し、富山地方気象台、県、消防などと連絡をとりながら警戒に当たっているところであります。  災害の発生が予測される事態となった場合は、防災行政無線、ホームページ、緊急メール、ケーブルテレビ等により周知に努めているところでございますが、深夜の場合はなかなか周知が難しいのが現状でございます。  今後、各自主防災会に緊急連絡網の整備を呼びかけ、早目の情報を周知できる体制を整えていきたいと考えております。  災害時における非常用品の持ち出しや携行品リストなどの周知徹底ということでございますが、現在上市町では101の自主防災会が組織されておりますが、設立当初に全自主防災会に配布した「上市町自主防災会行動マニュアル」の中に掲載されていることから、既に自主防災会が中心となり準備されているところもございます。  今後、議員ご指摘のとおり、非常用品の持ち出し品や携行品の準備の重要性や持出品のリストについて、自主防災会等を通じ、改めて周知していきたいと考えております。  以上でございます。 129 ◯議長(勝戸 謙君) 酒井桂之君。 130 ◯12番(酒井桂之君) どうもありがとうございました。  再質問いたします。  人口減少対策につきまして、上市町も人口減少対策として連絡調整会議を設置されるということでありますが、この会議で、これから国、県などの対策を取り入れられて、上市町の人口減少対策を、増田元総務相も、この問題は長期に視点を据えることが大事だということを言っておられますので、十分時間をかけて、また多くの町民の参加の中で人口減少対策を作成して、消滅する可能性がなくなるように上市町にしてほしいと私は思いますが、その町民参加ということなどにつきましても、町長の考え方があれば、お聞かせ願いたいと思います。  また、防災対策について3つの再質問をしたいと思います。  1つは、地元住民からの連絡体制をどのようにしていったらいいかなということをお聞きしたいと思います。  あまり上市では大きな災害はないものですから、町民の間では、水があふれて、ならどこに連絡すればいいかという戸惑いの声も聞いておりますので、この際、改めてそのことを住民のほうに徹底したらいいんじゃないかなということでご質問をします。  次に、避難場所の案内板の設置ですね、町民が見やすい場所に設置されたらどうかというふうに思っております。  聞くところによると、魚津市ではごみステーションのほうに小さい看板で、この地区はどこの避難所へ逃げたらいいという避難所の提示をしておると。上市町もそのようなことができましたら、やっぱり避難場所の看板やそういうものをしたらどうかと思いますので、お聞きいたします。  それから、もう1つは、災害時の広報活動や情報発信ということが大事だというふうに思っております。なかなか情報網もいろいろなことがありまして、例えばフェイスブックなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を災害情報発信ツールの一つとして活用したらどうかなというふうに思っておりますが、その3点、お願いしたいと思います。 131 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。 132 ◯町長(伊東尚志君) 会議は可及的速やかでありますが、施策につきましては、長期にわたるものというふうに思っています。  今おっしゃった話の中で、町民の皆さんをどう巻き込むかということでありますが、今差し当たって会合をやるということはありませんが、いずれにいたしましても、一度は、僕はあまり好きじゃありませんけれども、いろんな皆さんの意見を言う場所をひとつ設けたいなというふうに、検討してまいりたいなというふうに思っています。  これは、今までは、なるだけどこの団体からと、こう言っていますが、そうじゃなしに、一般の人を募って、言いたいことを言えるような、15人か20人ぐらいで大体3回ほどやれればというふうに思っていますが、これはまだ、きょう私、あなたの質問で今初めて言うたわけでありますので、庁内でそのことについて検討しながら、実施してまいりたいというふうに思っています。  よろしくお願いします。 133 ◯議長(勝戸 謙君) 渡辺総務課長。 134 ◯総務課長(渡辺隆明君) 再質問についてお答えいたします。  地元住民からの連絡体制についてでございますが、土砂災害や洪水などの危険性、あるいは異状を感じられた場合は、迷うことなく消防署または役場に連絡いただきたいと思います。また、住民の皆様にも周知を徹底していきたいと考えております。  また、避難場所の周知方法についてでございますが、議員のご意見を参考に、よりよい周知方法を検討してまいりたいと考えております。  3点目のSNSの件でございますが、SNSは一つの情報発信ツールとして有効だとは思いますが、現在の段階ではまだ考えておりませんので、ひとつよろしくお願いいたします。 135 ◯議長(勝戸 謙君) 酒井桂之君。 136 ◯12番(酒井桂之君) 答弁、ありがとうございました。  人口減少問題につきましては、町長答弁あったように、町民も巻き込んでひとついい対策会議になりますようにお願いしたいと思います。  また、災害の問題につきましては、「災害は忘れたころにやってくる」ということを言われております。上市の住民に防災対策の充実で町長がいつも言っておられますとおり、上市が安全・安心な町でありますように、またそのことを今後とも追求していただきたいということを要望いたしまして、これで質問を終わっていきたいと思います。  どうもありがとうございました。 137 ◯議長(勝戸 謙君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 138 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、ただいま議題となっております議案第76号から議案第87号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 決算審査特別委員会の設置及び付託 ◆◆◆ 139 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、日程第2 決算審査特別委員会の設置及び付託の件を議題といたします。  お諮りいたします。議案第88号から議案第96号までの平成25年度上市町一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件、議案第97号 平成25年度上市町水道事業会計利益の処分及び決算認定の件、議案第98号 平成25年度上市町病院事業会計決算認定の件は、決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 140 ◯議長(勝戸 謙君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。        ◆◆◆ 決算審査特別委員会委員の選任 ◆◆◆ 141 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、日程第3 決算審査特別委員会委員の選任の件を議題といたします。  お諮りします。ただいま設置されました平成25年度上市町一般会計及び各特別会計、平成25年度上市町水道事業会計並びに平成25年度上市町病院事業会計決算審査特別委員会の委員の選任につきましては、上市町議会委員会条例第5条第3項の規定により、  一般会計及び各特別会計決算審査特別委員会委員に、   1番 成 川 友 仁 君    2番 堀 田 喜久男 君   3番 松 谷 英 真 君    4番 勝 戸   謙   5番 伊 東 俊 治 君    6番 宝 嶋 洋 子 君   7番 田 中 義 則 君    8番 平 井 妙 子 君   9番 碓 井 憲 夫 君   10番 伏 黒 日出松 君  11番 酒 井 恒 雄 君   12番 酒 井 桂 之 君 以上12名を、  水道事業会計決算審査特別委員会委員に、   2番 堀 田 喜久男 君    4番 勝 戸   謙   6番 宝 嶋 洋 子 君    8番 平 井 妙 子 君  10番 伏 黒 日出松 君   12番 酒 井 桂 之 君 以上6名を、  病院事業会計決算審査特別委員会委員に、   1番 成 川 友 仁 君    3番 松 谷 英 真 君   5番 伊 東 俊 治 君    7番 田 中 義 則 君   9番 碓 井 憲 夫 君   11番 酒 井 恒 雄 君 以上6名を指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 142 ◯議長(勝戸 謙君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君をそれぞれの決算審査特別委員会委員に選任することに決定いたしました。  なお、各決算審査特別委員会の委員長及び副委員長を互選するため、暫時休憩いたします。                               (午後 4時11分)         ────────────────────────                               (午後 4時12分) 143 ◯議長(勝戸 謙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  各決算審査特別委員会より、正副委員長の互選の結果について報告がありました。  一般会計及び各特別会計決算審査特別委員会   委員長に   11番 酒 井 恒 雄 君   同副委員長に 10番 伏 黒 日出松 君  水道事業会計決算審査特別委員会   委員長に    6番 宝 嶋 洋 子 君   同副委員長に  2番 堀 田 喜久男 君  病院事業会計決算審査特別委員会   委員長に    3番 松 谷 英 真 君   同副委員長に  1番 成 川 友 仁 君 がそれぞれ選任されましたので、ご報告いたします。        ◆◆◆ 請願及び陳情の常任委員会審査付託 ◆◆◆
    144 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、日程第4 請願及び陳情についてを議題といたします。  本定例会において受理した請願1件及び陳情2件は、お手元に配付の付託表のとおり、産業厚生常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 145 ◯議長(勝戸 謙君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 146 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、議会の日程を申し上げます。  9月17日は総務教育常任委員会、9月18日は産業厚生常任委員会、9月19日は一般会計及び各特別会計決算審査特別委員会、9月22日は水道事業会計及び病院事業会計決算審査特別委員会を開催いたします。  次回の本会議は24日に再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 147 ◯議長(勝戸 謙君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 4時15分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....